J-POP界を牽引するバンドのひとつ、ポルノグラフィティが、8月19日に約3年5か月ぶりとなる10枚目のオリジナルアルバム『RHINOCEROS』をリリースした。前日の18日には、ニューアルバムの記念特番に出演。瀬戸内海の因島で高校の同級生だった2人が、上京したときの思い出や、長年一緒に音楽に取り組んできた2人の仲についても語った。
ニューアルバム『RHINOCEROS』(読み方:ライノセロス)を引っ提げて、今か今かと待ち侘びていたファンの前に登場したポルノグラフィティの2人(岡野昭仁・新藤晴一)。特番は、東京・原宿竹下通り前の公開スタジオ『AmebaFRESH!Studio』から生配信されたが、スタジオが開設されてからこれまでで最多の観覧者が集まった。
スタジオのある原宿の思い出について、岡野は上京して間もない頃に原宿駅の駅員に道を尋ねたときのことを振り返る。「目も合わさずに“(指差しながら)あっち行ってこっち行って”と言われて、東京は一筋縄ではいかないな」と心に残ったという。一方、新藤は「原宿と言えば、アイドルの生写真屋さんがありますよね。モーニング娘。さんの中に僕らの写真があって“売れたな”と思った」と言うから、こちらはメジャーデビュー後、人気を得てからのことのようだ。
また、MCのお笑いコンビ・ダイノジから「ケンカはないですか?」と尋ねられて、岡野は「ないですね。そこまでハッキリしたぶつかり合いはないです」「空気がヤバいぞと思ったら、2人ともそらす」と仲を円満に保つコツを明かす。さらに、「(新藤は)怒らないです。僕の方が頭に来たりしたら、ワッといっちゃう方かもしれないので」と続けた。新藤も「一線は越えないように(している)」とケンカはしないことを認めていた。
メジャーデビュー15年を昨年迎えたポルノグラフィティが満を持してリリースするニューアルバムについて、岡野は「今回は10枚目という区切りもあるし、音楽がなかなか手に取られなくなった時代だからこそ、“ポルノ節”の刻印はちゃんと捺しておかないとな。手に取って“ワーッ”と言ってもらえるような判は捺したいなという思いがありました」とその胸中を語る。そのポルノ節に「かっこいいなぁ~」と唸るダイノジ・大谷ノブ彦に、岡野は「今まではどこか避けていたり、15年やっていると違うことをやってみようということもあるんですよね。でも『オー!リバル』でポルノ節を再確認できた。(ファンの)“待ってました感”がすごくあったんですよね」と改めて“ポルノらしさ”とは何なのか意識したようだ。
番組では、その『オー!リバル』を、“世界エア・ギター選手権”で2年連続優勝したダイノジ・大地洋輔がエアギターで披露。その後、ギタリストの新藤が自ら大地を真似て、エアギターをチューニングしたり、アンプを調整する仕草をしてスタジオの笑いを誘っていた。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)