海外のオーディション番組でタンバリン芸を披露して大ウケ。以降、日本以外から仕事のオファーも来る人気ぶりとなった芸人・ゴンゾーについて松本人志が「ちょっと羨ましい」と興味を示した。松本は映画を作る時に、海外では「ツッコミの文化」がない国が多く、日本との違いを感じるという。そのためダウンタウンとしての海外進出にも消極的なようだ。
スーザン・ボイルやポール・ポッツを生んだことで知られる海外オーディション番組『Got Talent』がアジアで初開催された。ゴンゾーがその『Asia’s Got Talent 2015』に出場してタンバリンでパフォーマンスすると、会場は爆笑の渦に包まれスタンディングオベーションが起きた。
8月9日放送の『ワイドナB面』(フジテレビ系)では、そのゴンゾーをはじめとする海外で人気となった日本の芸人について取り上げた。
『Asia’s Got Talent 2015』でのゴンゾーのパフォーマンスと会場の盛り上がりをVTRで見た松本人志は、彼の芸は“万国共通”なので羨ましいという。松本は映画の仕事を通して日本と海外の文化の差を「ツッコミがない」ことだと分析する。この点、ゴンゾーの芸は1人で、しかもしゃべらずに行うので海外でも通用する。
他にもCOWCOWの“あたりまえ体操”がインドネシアやタイ、マレーシアで評判となったことや、陣内智則がラスベガスで英語による単独公演を成功させた件が紹介された。陣内の場合は映像に対して突っ込むネタだが、海外でもそのお笑いセンスは通じるらしい。ただ、漫才となると微妙なボケとツッコミのおもしろさが海外の人たちに理解してもらえるのかが疑問だと松本は考えるようだ。そんな松本は海外進出について問われると「考えたことがない」と答え、もしダウンタウンが海外でネタをやったら「浜田なんかただの暴力」に見えるだろうと笑わせた。
実は、日本のお笑いコンビ・テンダラーが、2014年11月22日(現地時間)に米・ロサンゼルスで単独公演を行い、全編英語による漫才を2本披露して会場を沸かせている。「ツッコミの文化」や日本語とは表現のニュアンスが違うなどの壁はあるが、コアとなる面白さは伝わるのではないか。ただ、ダウンタウンが海外でやる場合は浜田が「ただの暴れん坊」に見えないようにネタの工夫は要りそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)