タレントや俳優、お笑い芸人などが何かのきっかけでCDデビューを果たすことがある。歌手顔負けの歌唱力で人気を集める人もいれば、パッとせず“お蔵入り”してしまうこともあり、中にはCDデビューの経歴を知られていない芸能人もいる。お笑いタレントの伊集院光は今から20年以上も前、ラジオ番組の企画でCDを発売していた。意外にもヒットしたという同曲、現在は廃盤となっているが、希少価値が高まりプレミア化しているという。何よりもその現状に驚いているのは、伊集院本人のようだ。
20日深夜に放送されたTBSラジオ『JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』の中で、今から22年前に発売した自身のCD『全裸マンのテーマ』を流した伊集院光。実はこの曲、価格が高騰しているそうだ。
同日に放送されたテレビ朝日系バラエティ『しくじり先生 俺みたいになるな!!』スペシャルに出演した伊集院。この日は元猿岩石の森脇和成さんが登場し芸能界引退後の顛末などについて語ったが、その中で過去に発売したCDに話が及ぶと伊集院も自身が発売したCDについて言及。22年前に、ニッポン放送でやっていたラジオ番組のコーナー「全裸マン」のテーマ曲を発売していたという。
大事MANブラザーズバンドが流行っていた時期に、伊集院は“全裸マンブラザーズバンド”としてデビューした。当時の売れ行きは好調だったようで、8万枚くらいは売れたという。しかしその後、中古CD店に大量に並べられるようになり、伊集院はそれを見かけるたびに自分で回収していたそうだ。
本人はもう終わった話として片付いていたのだが、『しくじり先生』がOAされるとネット上で話題に。その反響を受け、「どのくらいの金額で売られているのか」と気になった伊集院は早速調べてみた。すると、中古で一番安くても5600円であった。
さらに新品になると2万4500円という値段がついており、伊集院は「家にあるよ」「札刷ってるようなもんじゃねえかよ」とビックリ。この高値は自身が隠したがっているからだと推測し「相場を荒らすために」ラジオで曲をかけたのだと説明、「全裸マンの適正価格は70円です」と笑いながら語った。
一度は中古CD店に大量に並べられた音源が、回り回ってプレミア化。もしかして家の片隅で眠っているCDも、いつかとんでもないプレミアがつく日が来るかもしれない。
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(TechinsightJapan編集部 根岸奈央)