ディープ・パープルが2000年に来日した際、当時放送されていた報道番組『ニュースステーション』に出演してメインキャスターの久米宏からインタビューを受けた。その映像がYouTubeの公式チャンネルで公開されており、今は亡きジョン・ロードの元気な姿が見られる。
ディープ・パープルは、70年代からブリティッシュ・ハードロックの雄として知られる伝説的なバンドである。ワールドツアー中の彼らが日本公演のために来日した2000年3月、テレビ朝日系列『ニュースステーション』に出演。ジョン・ロード(キーボード)とイアン・ギラン(ボーカル)が久米宏と会話を交わした。
新橋駅前の街頭に、“街角のディープ・パープル”と題して「ご自由にお弾きください」と電池式のミニエレキギターを置いたところ、数組の男性たちがギターを抱えて『スモーク・オン・ザ・ウォーター』のイントロを弾いて楽しむ姿が映った。
VTRでその場面を見て、ジョン・ロードは「何年も前に自分たちがやったことを、こうやって覚えていてくれるのは自慢になる」と喜んでいた。久米宏が「ミスター・ロードは今59歳で、来年、“還暦”って言っても分かりませんかね?」と笑いながらも「日本はうまく歳をとるのが難しい国だと感じている」「未だにハードロックでギンギンに頑張っているのはうらやましい」と語るのが印象的だ。
この日、ディープ・パープルはスタジオで、来日公演メンバーのイアン・ギラン、ジョン・ロード、イアン・ペイス(ドラム)、ロジャー・グローヴァー(ベース)、スティーヴ・モーズ(ギター)で、その『スモーク・オン・ザ・ウォーター』を演奏した。
ジョン・ロードはその後、2002年にグループを脱退。2012年、がんの闘病中に肺塞栓症との合併症を引き起こし71歳で亡くなっている。
今回、ディープ・パープルのYouTubeオフィシャルチャンネル『deeppurpleos』で公開された動画は、ジョン・ロードが日本の生放送番組でインタビューに答えた貴重なものと言えるだろう。
※画像はYouTubeのサムネイル。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)