真っ黒に日焼けした裸の上半身に飾り程度のベスト、頭には自分の長髪で作ったお団子をパンダの耳にした姿の秋山竜次、青と山吹色の色違いのカンフー衣装に身を包んだ山本博と馬場裕之、なんともインパクトのある姿をしたロバートの3人が、夏休みの特別番組にて“お腹がよじれるほど面白いこと”を披露する。一体何をするのか、収録中の3人を直撃した。
昨年は小島よしおが鍛えあげた腹筋を披露したディズニーXD夏休み特別編成『夏休み 腹筋ドッカン大放送』が帰ってくる。同内で放送されるアニメーション『カンフー・パンダ ザ・シリーズ』に合わせ、腹筋とは全く縁のないロバート秋山が「ドッカンフー」の達人「腹筋ドッカンパンダ アキヤマ」に扮し、その弟子(馬場と山本)と「ドッカンフー」(「カンフー」の技と共に「ダジャレ」を繰り出し、相手の腹筋を崩壊させる爆笑武術)で笑いの渦を巻き起こす。
■腹筋のない男が子供たちの腹筋を崩壊させる、腹筋つながり。
―秋山さんのパンダ耳に目がいきますね(笑)。今回のキャラクターの特徴を教えて下さい。
秋山:自分の髪でできると思いませんでしたよ。巻いてお団子にして2つ作っています。髪の毛がまだ足りないだろうと思って付けるものも用意していたけれど、自分の髪でいけました。
山本:すごいよね、これ。ハハハハ。発想ないだろ!
秋山:自分の髪の毛の幅広さを感じました。これからはカツラの発注いらないでしょ。コントやって女装する時とか、いらないね。
馬場:(プリンセス)天功さんみたいね。
山本:すっげーキャラ強烈だな(笑)。
秋山:『カンフー・パンダ』のパンダによせてますよね。フォルムがパンダ的な感じなので。“腹筋ドッカン”ですから、“腹筋がこんなにもない真逆な男が逆に子供たちの腹筋を崩壊させるぞ”という腹筋つながりで何かできればと。(役は)師匠ですね。
山本:僕らが弟子で、師匠に教わっています。
馬場:キャラ設定はそんなにカッチリしていなくて。オープニングの歌を録ったのですが、山本はラップを歌う時にいかつめの腹筋があるラッパーみたいなイメージで、僕はほんわりしたラッパーのイメージです。
秋山:(師匠を)バカにしてるんでしょ?
山本:師匠のことを、“なんかおかしいな”みたいな感じでは思ってますね。
■今までにないキャラクターを体で実験。
―今回のネタはどんな風に作られましたか?
秋山:ネタというより“腹筋ドッカン”と“体モノマネ”をリンクさせればなと。今までにやったことのないキャラクターの体をやらせてもらいました。多分キャラクターつながりですね。僕の体に合うのか?という実験ですね(笑)。もしかしたら、体とかではないキャラクターも出てくるかもしれないです。“そもそもこのキャラクター、体ねえだろ”っていうキャラもやるかもしれないですね。
■売れっ子ストリッパー!? 秋山の裸への歓声が凄い! 山本はB級役者!?
―衣装は着てみていかがですか?
秋山:衣装っていうほど生地がないですよね。
(全員大爆笑)
秋山:これは衣装っていうより裸ですからね。
山本:生地ほとんどないもん、秋山(笑)。
秋山:僕の衣装は、最近生地が薄くなってきてるんです。ほとんどリストバンドと乳首隠しだけですからね(苦笑)。
山本:本来、成人の男が裸になるのはちょっと抵抗あるでしょ。女性も引かないですからね、秋山の体は。普通脱いだら「あっ」みたいな感じになるじゃないですか。
秋山:なかなかないですよね。最近ライブとかで出させてもらった時、服脱いだら本当にストリップ上回るような「フー!」って歓声が沸きますからね。不思議だなって思いますね。
山本:売れっ子ストリッパーだよ、ホント!(笑)
秋山:馬場はまだボケだからこういったキャラクターとして見れるけれど、山本に関してはB級役者みたいな。
(一同笑いが止まらなくなる)
山本:香港のだろ? 香港の面白い映画に出てくる。
秋山:いそうな感がすげー。顔もふざけてるわけじゃないし、キャラクターも別にボケてないし、ただこれ着て普通の声でセリフ読んで。どこのB級役者が出てきてるんだって(笑)。
山本:どうしてもそうなっちゃう。真面目にやってるのに(笑)。
馬場:ゲームに出てくる敵の雑魚キャラみたいな、いっぱい出てきて死ぬ奴。
山本:『スパルタンX』みたいな、ただ掴んでくる奴だろ? “よーく見てみたら結構色々なのに出てた”みたいな感じの奴だろ?
秋山:頑張ってるんだけど、なかなか目が出ない奴の感じ。いい奴だし、キャリアも長いし、呼ぶと本当に安定したお芝居をしてくれるんだけど、なかなか(売れない)っていう。
山本:いやあ~、もう無理なんだよ、そいつは。スター街道は無理。それだけ仕事貰ってるのにそうなんないってことは(笑)。後ろの方でエキストラでギリギリしゃべったみたいな感じですよね。
秋山:僕、エキストラとして呼んでますからね。山本としてはお呼びしていないので(笑)。
山本:俺、エキストラとしてですか? 嫌だな。
■遊びまくった小学生時代。体育館の屋根裏から落ちたことも。
―夏休みの特別編成ということですが、子供の頃の夏休みの思い出はありますか?
秋山:遊びまくったなー。小学生の頃は学校から帰ったら、ほぼ自転車乗って近所の公園行ったり海行ったり。馬場も一緒のグループで何人かで遊んだり。中学入ってもまだそのノリを続けていたので、「あいつらマジ大丈夫か? 遊びすぎじゃないか?」って近所ではなってましたね。母ちゃんに「勉強しろ」って怒られてましたが、遊んで漫画見てのイメージが強いですね。
馬場:虫眼鏡だけ持って出て行き、色々な物を焼いたりしてましたね。夏の陽射しが強いので、1個だけでも結構遊んでましたね。棒1本見つけたら、尖らせたり、朝顔の葉っぱを全部集めてすりつぶして色出したり。ホントやることなかったので(笑)。
秋山:セミ捕まえたりね。
山本:田んぼ入って怒られたりしたよね。裸足で田んぼ入ると気持ちいいんだー。ちょっとぬるい水の所に足突っ込んでヌルヌルしながら。
秋山:何も考えなくて良かったからな。ただただ楽しいと思う方に進んでましたね。で、怒られてダメなんだと思って。怒られたらちゃんと止めてましたね。1回小学校の体育館の(屋根)裏に基地作って、重みで屋根ごと落ちてきてバレたことがありましたね。ひとり踏んだらいけないところ踏んで、ズドーンと落ちてきて宙吊りになってバレたんです。
山本:体育館の屋根裏に? 上に人がいる時に落ちたの? うわ。危ね~。宙吊りになって!? どういう状態になってるの? やべー。めちゃめちゃ怖いよ、そんなので怒られるの(笑)。
■「トリオが鶏を食べる」がマイブーム!?
―今回はダジャレが結構出る番組ですが、普段の会話でもダジャレは出たりするのですか? ダジャレのイチオシもあったら教えて下さい。
秋山:普段はダジャレがほとんどかもしれないですね。
山本:嘘をつけ! ほとんどダジャレで会話してる芸人っているか!(笑)
秋山:ひろし~。“ひろしが広島に行く”とか言ってるし。“ひろしがピロシキを食べる”なんていうのもよく言ってますね。馬場は“ババ”って言ってますし。必ず言ってます。隣合わせですね。
山本:俺、楽屋でどうしたらいいの?(苦笑)
馬場:へ?
秋山:イチオシは、えーと…。(しばらく考えて)俺たちトリオなんですけど、“トリオが鶏を食べる”っていうのが結構今の3人の中では(イチオシです)。
山本:よく伝わらない感じで…お前締めて(苦笑)。
秋山:いやいや。唐揚げ弁当食べてる時はよく「今、状況見てみて。“トリオが鶏を食べる”だよ」と言って3人で4、5時間笑ってるよな(笑)。
山本:お前、どうしようもないな、俺たち。大丈夫かこの先、こんなんで盛り上がって(爆)。
本当に仲がいいロバートの3人。「休み時間っぽい」という山本の言葉がピッタリである。
■子供の頃の休み時間の延長が今も続く。
秋山:同級生がしゃべっている感じのノリですね。小学校の休み時間の時にやっていたのが、いまだにネタになったりもします。大人が休み時間にやっていたことを形にして、人前で見せているっていうようなコントも多いですね。
山本:確かに。秋山なんかずっと替え歌したりしてるもんな。子供の時、替え歌ってよくやったじゃないですか? 秋山はいまだに楽屋でそれ、やってますから。
秋山:本当にやってますよ。テーマソング作ったり、山本の歌作ったり。
山本:勝手に俺の歌を作るんです、勝手にですよ。「あー出来たわ」みたいなこと言われて。嬉しくないですよ、別に(笑)。ロックな歌じゃないんですから。何曲か、5曲ぐらい出来上がっていますよ。“愛”なのかなんなのか分からないですよ。
秋山:なかなかテーマソング作ってもらえないから、それって結構凄いことだと思うよ。自分のテーマソングなんてさ。
山本:え? ボクシングの入場する時のテーマソングなんかになったら全然気合入らないわ! ハハハ。
■夏休みにはダジャレは毎日1個書く。
―夏休みの子供たちへのメッセージをお願いします。
山本:本当は計画的に宿題を朝やって遊びに行けたら一番いいですけど。
秋山:ダジャレを作りまくって欲しいですね。1日1個、夏休みだけでも40個くらいできますね。
山本:一生のネタができるかもしれないね。
秋山:『腹筋ドッカン』を見れば参考になりますよ。夏休み明けにはダジャレのレベルが上がっているといいですね。
馬場:日記に毎日1個ずつ書いていけばね。先生に気付きました? (ダジャレが)1個ずつ入ってるんですよって(笑)。
子供に大人気のロバートは子供番組に出る機会も多い。その時、子供だけでなく一緒に見る大人への意識も常に持ち、“大人にも面白く思って頂きたい”、“お母さん方、お父さん方も見ていて笑えるような要素を入れたい”と秋山は語った。
■トップクラスのエキサイティングな笑いを肌で感じて!
―最後にお父さん、お母さんにもメッセージをお願いします。
秋山:お父さん、お母さん、僕たちのエキサイティングワールドといいますか、世界観を…。
山本:ダサいよ! 何だよ、エキサイティングワールドって。
(全員大爆笑)
秋山:あの~トップクラスのエキサイティングな笑いを夏休みだけでも体感して下さい。毎日とは言いません。夏休みの間だけでも俺たちのエキサイティングな笑いを肌で感じたら、夏どころではない!と気付くはずです。
山本:ダサいよ、何だよトップクラスのエキサイティングな笑いって。ダセーよ、単語のチョイスがもう!
秋山:最後、お父さん、お母さんにダジャレ一発。
山本:お父さん、お母さんはずっと仕事とか大変だと思うし、子供たちも学校で結構疲れていると思うので、“みんなにお疲れサマー”ってことで休んで頂きたい。
秋山:凄いんですよ! 相方の山本が世界トップクラスのコメディアンだと思ってます。
山本:やめろよ、こんなのが世界トップクラスなわけないだろ! 一番下、世界の一番下。
秋山:組んで良かった。光栄だと思います。このレベルの男と一緒に仕事できているのが嬉しい。ただそれだけです(笑)。
会話すべてがコントになってしまうロバート。小学生時代、バカをやってふざけて先生にいつも怒られていた男の子達を思い出す。子供たちに大人気のロバートの“笑いの原点”はここにあると確信。子供番組でも大人への笑いを意識していると語った秋山。今年の夏は、ロバートの笑いが親子の腹筋を鍛えることは間違いない。
ディズニーXD特別編成『夏休み 腹筋ドッカン大放送』は、ディズニーXDにて7月20日(月・祝)~8月28日(金)
月曜~金曜の7:00~15:00
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)