AKB48の高橋みなみが、今年の『AKB48選抜総選挙』を前にしてジャーナリスト・田原総一朗さんと対談。グループからの卒業を発表した理由について「私がいるAKB48に飽きた」と本音を明かしていた。また、田原さんに「これからは日本のリーダーになってもらいたい」と激励されると、「エヘヘヘ!」と反応に困る場面もあった。
田原総一朗さんは高橋みなみのファンであることを公言しており、「たかみなは政治家向きだ」とまで評価している。その彼と高橋みなみによる1対1の対談が初めて実現。6月6日の『第7回AKB48選抜総選挙』を直後に控え、フジテレビ系『AKB48総選挙 2015 直前SP~一人で立つその場所はひとりでは立てなかった~』で放送された。
これまでは総選挙に臨んでも「グループのことを考えて、自分のことは二の次」だったという高橋みなみ。「初めてですね、1位をとりたいと思ったのは」と清々しい表情を見せた。
AKB48に1期生として加入した高橋みなみは、秋葉原のAKB48劇場のオープニングイベントで実質の観客が7人だけだったことを振り返る。最初は満員の劇場を見て「順風満帆だ!」「スター街道まっしぐら!」と浮かれたが、後でほとんどが記者や関係者ばかりだったことが分かり、「これが現実なんだ」と思い知るのだ。
田原さんも「今では、劇場公演のチケットは倍率が100倍くらいになった」とAKB48の成長ぶりに驚いていた。高橋は観客7人の時代を知っていることが「強みでもあり、恐怖でもある。いつまたそういう時が来るかわからない」と語る。現在、1期生の現役メンバーは高橋のほか、小嶋陽菜、峯岸みなみの3人だけだ。2期生以降のメンバーは、250人の観客でいっぱいの劇場で公演するところから始まっているだけに「これが減ってしまったら、この子たちは粘り強く“また、増やすんだ”という気持ちになるのか?」と心配する。
グループから卒業を発表したことについては「ソロ歌手になりたい」と展望を語る。だが、やがて「一番は、私がいるAKB48に飽きたんです」と胸のうちを明かした。総合プロデューサーの秋元康も常々「AKB48とは高橋みなみのことである」と口にするほど彼女を信頼しているのだが、AKB48が成長した今、高橋自身が「ライブの締めのコメントや盛り上げる言葉も私が言う。でも、それでいいのかな?」と疑問を感じ始めた。「それが当たり前になって、自分の存在を“おもしろくないな”と思った」時に、卒業を考えたという。
そんな高橋に田原総一朗さんが「AKB48を卒業して、今度は日本のリーダーになってもらいたい」と期待すると、彼女も「エヘヘヘ~! それってもう、政治家じゃないですか!?」と笑うしかなかった。ただ、田原さんは“AKBのリーダーから、日本のリーダーへ”とサインした色紙をプレゼントしており本気らしい。「頑張って」と激励されると、高橋は『AKB48選抜総選挙』のつもりで「はい、頑張ります」と答えたが、田原さんには別の『総選挙』へ向けての意気込みに思えたのではないか。
※画像は『小嶋陽菜 nyanchan22 Instagram』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)