NMB48が7月15日に発売するニューシングル『ドリアン少年』のミュージックビデオ(MV)を公開した。センターを務めるのは、一昨年のAKB48グループドラフト会議で指名された“りりぽん”こと須藤凜々花(18)だ。この“りりぽん”だが、幻冬舎代表取締役社長の見城徹氏もトークアプリ「755」で「オリジナリティの塊」「NMBのみならずAKBグループの革命児になる気がします」と評価するほど、底知れない魅力を感じさせる。
須藤凜々花は、2013年11月10日に開催された『第1回AKB48グループ ドラフト会議』でNMB48・チームNに1位指名された。彼女は山本彩から指名されると「一番指名されなさそうなチームの人から…」「こんな体育会系のチームから…」とこぼして笑いをとるほどの強心臓だ。ドラフト生は即戦力として期待されたこともあり、2014年3月16日にチームN公演に初出演する。網膜剥離のため一時活動を休止して心配されたが、術後の回復も順調で8月8日に活動を再開した。
2015年2月13日、音楽番組『ミュージックステーション』にNMB48が生出演して新曲『Don’t look back!』を初披露した際、そのメンバーに須藤凜々花が入っており、ドラフト生として初の選抜入りを果たした。その後、2月26日にシングル『Don’t look back!』限定盤収録のカップリングで、次世代ユニット・難波鉄砲隊の復活と、須藤凜々花が難波鉄砲隊其之六のセンターを務めることが発表される。彼女は『NMB48オフィシャルブログ』に長文で熱いメッセージを綴り、最後に「NMB48、熱い。魂が震えて燃えています。今こそ団結の時だと思います。本気でグループのてっぺんをとりにいきたいと思います。NMB48をてっぺんに!」と宣言していた。その彼女がついにNMB48の12枚目シングル『ドリアン少年』の表題曲でセンターに立つこととなった。
6月6日に開催された『第7回AKB48選抜総選挙』では、NMB48の山本彩が前回と同じ6位、渡辺美優紀が昨年18位から12位へと選抜メンバーに戻ったものの、80位までにランクインしたメンバーの総数はHKT48よりも少ない。ランクインを期待された須藤凜々花は圏外だった。
その後、見城徹氏の『トークアプリ「755」・見城徹のトーク』に、須藤ファンから「りりぽんも言ってましたが我々は諦めてません!! 来年はあの舞台に立たせます!! そして必ず一番大きな椅子に座らせます!!」とやじうまコメントが寄せられたところ、見城氏が「絶対に3年以内に座ってもらいましょう」と返して多くのファンを歓喜させた。
見城徹氏は角川書店で『月刊カドカワ』編集長などを務め、『蒲田行進曲』(つかこうへい)や『人間の証明』(森村誠一)など多数の名作を担当。坂本龍一、松任谷由実、尾崎豊といったアーティストとの親交も深かった。取締役編集部長となって後に角川書店を退社すると、幻冬舎を設立して代表取締役社長に就任。多分野でのベストセラーを世に出している。
トークアプリ「755」によると、秋元康とも親しいようで「昨夜も会ったよ。飯を食べた。アンジャッシュの渡部と3人」とある。また、須藤凜々花の本が幻冬舎より出版されるため、彼女とも打ち合わせで会ったことがあり、“りりぽん”ファンによる「人気が出て忙しくなると本の執筆に影響が出ないか気になります」とのコメントに「りりぽんは書くのが大好きだから、大丈夫。芯も強いしね」と返すほど興味を示している。
また、『ドリアン少年』のMVについて「あの子をNMB48顔として売り出すNMB48の心意気。感動して生で聴いていた僕は涙が止まりませんでした。りりぽんはこれからのNMB48の革命児になると確信しています」と、ファンから熱いメッセージがあれば、見城氏も「あの初々しさが堪りません。命の美しさを感じます。オリジナリティの塊です」「NMBのみならずAKBグループの革命児になる気がします」と共感していた。
当の“りりぽん”だが、9日に『須藤凜々花(riripon48)ツイッター』で「ありがたやなことに…」と『ドリアン少年』のセンターになったことを感謝して、「全国の先輩方、どうぞどうぞよろしくお願いいたします」とAKB48グループ全体の先輩へ呼びかけた。すると、AKB48の宮崎美穂や岩佐美咲、JKT48の仲川遥香、NMB48 OGの山田菜々といった先輩たちをはじめ、膨大なファンから祝福コメントが届いている。みんなをひきつける何かを持っているのだろう。
『選抜総選挙』のスピーチで、山本彩が街中で声を掛けられた時に「“NBAの山本さん”と呼ばれて切なかった…」とNMB48がまだまだ知られていないことを嘆いた。“りりぽん”須藤凜々花をニューシングル『ドリアン少年』に抜擢したことで注目を浴びれば、今後の状況も好転しそうだ。
※画像は『twitter.com/riripon48』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)