アイドルグループ・℃-uteが音楽番組『ミュージックステーション』におよそ7年ぶりに登場した。前回の出演時は、メンバーの萩原舞がまだ小学6年生だったという。そんな彼女たちにハロプロの熱いファンである、マツコ・デラックスからコメントが贈られた。実はつんく♂が、前日にブログで℃-uteへ伝えたメッセージと、マツコの言わんとすることがよく似ているのに驚いた。そして℃-uteはその思いを裏切らないパフォーマンスを見せてくれたのだ。
6月11日に結成10周年記念コンサートを行った℃-ute。12日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演した。『℃-ute STAFF(Cute_upfront)ツイッター』では、その楽屋で撮ったメンバーの姿が公開されている。矢島舞美は『℃-uteオフィシャルブログ』で、マツコ・デラックスがVTR出演して彼女たちやハロプロについて語ったことに触れている。「実は本番前にも楽屋に来て下さって、お話させて頂いたんですが、とにかく優しくて面白い方で、たくさん笑わせて下さいました」と明かしており、かなり盛り上がったらしい。
スタジオでのタモリと℃-uteのトークによると、マツコは彼女たちの楽屋で「もっとメイクを濃くしなさい」とアドバイスしたり、タモリのところにもやって来て「よろしくお願いします」と挨拶したそうだ。自分のVTRが紹介されることもあるが、きっと℃-uteをよろしくという“親心”のようなものだろう。
VTRで登場したマツコはまず、番組ナレーションが“今、ハロプロがひそかに熱い”と伝えたことについて「ハロプロはずっと、ひそかに熱いって言われている」と主張した。そのうえで、℃-uteの特徴を視聴者に分かりやすく「みんなカワイイ」「みんな歌がうまい」「みんなダンスがうまい」と表現。「5人のレベルがそろっているグループはなかなかいない」と彼女たちを絶賛すると、久々の『Mステ』は嬉しいが「3年前には仕上がっていたからね!」「ちょっと気づくのが遅すぎますよ!」と指摘した。
さらにマツコはこの日、℃-uteが『Crazy 完全な大人』(2013年4月3日発売)を歌うことから「子どもだった娘たちが、20歳くらいになり“こんなに女になったか!?”ということを表現できる、歌唱力やダンスの力を身に付けている。“親心”としては“立派に育ってくれたな”というところ…」としみじみ語りながら、スタッフを見て「わかんないだろ、お前らには」と肩を落とし、「だから“ひそかに…”なんだよ」と苦笑した。
ハロプロの総合プロデューサー・つんく♂が前日に『つんく♂オフィシャルブログ「つんブロ♂芸能コース」』で「℃-uteのメンバーへ」と10周年記念コンサート前に言葉を贈った。彼はいつの間にか成人していく彼女たちに「みんなは“アイドル”って言葉に勝手に縛られているかもしれません。ダンスの事、衣装の事、髪型、メイクなど、人から見られる事がすごく気になるところだと思いますが、みなさんは歌手」「唄に説得力さえあれば、他は何も気にすることなんてないんだから。とにかく、唄を聞いてくださるみなさんの心に“想い”届けることが出来ればそれが一番なんです」と伝えている。
マツコ・デラックスは「歌唱力」「ダンスの力」を、つんく♂は「唄に説得力さえあれば…」と彼女たちに望んでいる。そして、『Crazy 完全な大人』を披露した℃-uteはアイドルという枠を超えていた。マツコやつんく♂が思うようなパフォーマンスで魅了したのだ。彼女らもエンディングで「℃-uteのみなさん…」と感想を問われて、「7年ぶりに出演できて、大人になった℃-uteをお見せできたかなと思います」と笑顔で答えていた。
※画像は『twitter.com/Cute_upfront』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)