アルピニストの野口健さんは、ネパール大地震に遭遇したヒマラヤのエベレスト付近の村で支援調査活動を続けている。彼がその間に撮影した「不思議な写真」をFacebookに投稿したところ、読者から「神秘的で素晴らしいです」、「感謝と祈りと共に、シェアさせていただきます」など多くの反響があった。
ネパールで4月25日にマグニチュード7.8の強い地震が発生した時、野口健さんはエベレストの近くにいた。山々でも雪崩や落石で甚大な被害があったが、野口さんは幸い無事だった。彼は「この瞬間にネパールにいた者の運命として、自分のできることを行っていきたい」とその後もヒマラヤにとどまり、クムジュン村やクンデ村などで支援調査活動を続けている。
『Facebook 野口健』では、“野口健 ヒマラヤ大震災基金”の協力を呼びかけたり、現地の被災状況を写真とともに伝えている。そんな中で、5月2日にエベレスト方面のトレッキングルートで知られるゴーキョピークで撮った1枚を投稿。「山頂で不思議な写真を撮っていました。ハッとさせられ、しばらく身動きが取れなかった。何かを見た気がする」と心境を明かした。
その神々しさに、「鳥肌が立ちました!!」と感激した読者も多く、思わず「なんまんだぶなんまんだぶ…」と拝みたくなるのも無理はない。「この神様? 女神様? 見つめていると写真なのに動いていますね。とても神秘的な存在なのだと思います」、「ノアの箱舟と神を思い出しました」、「虹色の光背が見えます。これはあなたの行動行為への祝福かもしれませんね」、「雪崩から守ってくださったどなたかでしょう。感謝…」と不思議な力を感じている。
一方で、「素晴らしい、ブロッケン現象、自分も出会いたいです」とそれが“ブロッケン現象”(※)だと指摘する人も少なくない。ただ、「このタイミングで現れたブロッケン現象には、何かしらのメッセージを感じますよね。野口さんへの労りのようにも思えたり」、「大方のコメント通りブロッケン現象ですが、それが現れた事にスピリチュアルな深い意味(啓示)があります…」などの見方もあった。
野口健さんは5月7日、野口健事務所に電話で現地の状況を連絡しており、一部の報道では「登山隊800名ほどが残っていて、エベレスト登山続行」とあるが、現状はほぼ全部が撤退済みだと知らせている。また、エベレストの雪崩による被害とされていたが、見たところ氷河が崩壊した爆風によるものではないかという。現地では予想を上回る被害状況となっているようだ。
“野口健 ヒマラヤ大震災基金”はヤフーネット募金でも受付中。(http://donation.yahoo.co.jp/detail/3123003)
(※)ブロッケン現象:「太陽などの光が背後からさしこみ、影の側にある雲粒や霧粒によって光が散乱され、見る人の影の周りに、虹と似た光の輪となって現れる大気光学現象。」(ウィキペディアより)
※画像は『Facebook 野口健』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)