20日、東京・汐留にて映画『日本のいちばん長い日』完成報告会見が行われ、役所広司、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、原田眞人監督が登壇。主役級の実力派俳優が勢ぞろいした。
戦後70周年の節目の今年。「いつか正しい形で映画化したいなと思っていた」と語る原田眞人監督は、本編を観て「役者がすごいなと思った」「僕が想像した以上の人間を演じてくれた」と作品の完成度の高さに感激している様子だ。昭和天皇を演じた本木雅弘は、「こんな未熟な俺が、昭和天皇を演じられるか不安でした」「元々は別の方にオファーがされていたのですが、その方が予定が合わず私に矢が向いた。そんなアクシデントで得をしました」と明かす。すると原田監督から「(昭和天皇の役は最初から)本木君に頼みたかったんだけど、恐れ多くて頼めなかった」とフォローが入った。
また、オファーの時の心境を聞かれた役所広司は「前回は三船敏郎さんが演じていて、やだなぁ…とプレッシャーだったけど、原田監督から言われたら断れないなぁ」と微笑む。本木の場合は、義母の樹木希林に「この役があなたに来た意味合いがあると思う」と背中を押されたそうだ。「逃げ出したいような気持ちと、逃したくないような気持ち」と上手い表現で心境を語った。
MCから「堤さんいかがでしょうか?」と聞かれた堤真一は、「いかがなもんでしょうねぇ」と返し、会場からは笑いが起こる。「楽しみと気楽な気持ちで参加したのですが、もどしそうな位の緊迫感でこんな現場もう嫌です」と笑って話すが、かなりの緊張感だったようだ。
松坂桃李も堤同様「緊張感が強かった」と語り、役柄で坊主頭にしたことについては「すぐ乾くんで、なんて楽なんだろうと思いました」と言うから、気に入っていたようだ。
戦後70年を迎える今、伝えたい。日本の未来を信じた人々、その知られざる運命の8月15日。日本映画界が誇る豪華キャスト総出演。昭和史の大家、半藤一利の傑作ノンフィクションを完全映画化。戸田恵梨香と松山ケンイチのサプライズ出演も発表され、更に期待が高まる。
映画『日本のいちばん長い日』は、8月8日(土)全国ロードショー。
(TechinsightJapan編集部 みほりー)