2月28日、東京・国立代々木競技場で『第20 回 東京ガールズコレクション 2015 SPRING/SUMMER』(TGC)が開催された。ランウェイを自身が発信するブランド『EATME(イートミー)』を引っ提げて闊歩した益若つばさ。おしゃれ好きな女の子たちからカリスマ的な人気を誇る彼女が、TGC出演後にテックインサイト編集部のインタビューに応じてくれた。益若のおしゃれ好きなルーツに、意外なことが関係していることが明かされた。
<TGCではディレクターとして達成感>
――益若さんにとってTGCとはどのような場所ですか?
■益若: TGCは日本で一番大きなファッションショーだと思っています。ですので、今回、10周年という記念すべき年に『EATME』でディレクションできて、そしてモデルとして出演させていただいて、本当にとても嬉しくて、大変ありがたく思っています。
――さきほどのランウェイ、とても素敵でした。今の心境はいかがですか?
■益若: いつもとは違って、今回はモデルさんの選抜から構成、衣装のコーディネート、音楽、映像、全部、私が手がけたんです。いつものようにかわいい洋服を着て(自分が)出るのと違って、他のモデルさんが気になっちゃって(笑)。みんなすごくかわいくて。今は達成感があります。
――それは思いもひとしおですね。ところでその『EATME』の名前の由来を教えてください。
■益若: そのまま直訳すると「私を食べて」ってことですが、『EATME』の洋服を実際にお客さんが着ることによって、(洋服を)食べるわけではないですが、どんどん吸収してステップアップしてほしいなという気持ちを込めました。そして、(不思議の国の)アリスの世界観からインスピレーションを受けていて、アリスは“EAT ME”って書いてあるクッキーを食べることによって、大きくなったり小さくなったりしてストーリーが展開するんですね。『EATME』がきっかけになってファッションが好きになったり、おしゃれになってもらえるといいなと思ってつけました。
<得意なお菓子はキャラメルを苦めに焦がした大人向けのプリン>
――ところで、アリスのクッキーの話が出ましたが、益若さんはお菓子作りがお上手ですよね。特に得意なお菓子は何でしょうか?
■益若: 皆が美味しいと言ってくれるのはプリンです。実は私自身はそんなにお菓子は食べないんですね(笑)。作るのが好きなんです。甘いものはあまり作らないので、プリンだったら、キャラメルを苦めに焦がすとか、柔らかプリンではなくて固めに作るとか、甘いものが苦手な人も食べられるぐらいにするのがポイントですね。お友達がおうちにたくさん来るので、そのときにデザートに大きなプリンを作って、皆で切って分けて食べるんです。あとはレアチーズケーキですね。
――お子さんが好きなお菓子はありますか?
■益若: 子どもはパイを使ったお菓子ですね。サクサクしてチョコレートやバナナが入ったものですね。息子は焦がしめのキャラメルのプリンしか食べてくれないんです。(普通の)キャラメルは食べてくれないです。
<名前がコンプレックスで、ファッションにこだわるように>
――では、益若さんの子どもの頃はどのようなお子さんだったのですか?
■益若: 私は“つばさ”という名前がコンプレックスでした。なので、学校から帰るとスカートに穿き替えて木登りをしていたぐらい。半ズボンを穿いていて“つばさ”と呼ばれると“つばさ君”と(いう男の子に)思う人がいるから、髪は伸ばしたりして人一倍ファッションにはこだわっていました。あとはよく小さい頃から釘や木を使って家を建てようとしたり、絵を描いたり、創作するのが好きでした。今思うと、それがすべて今の仕事につながっていて、活かされていますね。
――すると“つばさ”さんというお名前で良かったですよね。
■益若: 今思えば、大好きな名前になったし、みんな覚えやすいと言ってくれるし、良かったです(とにっこり)。
今の“益若つばさ”を創り上げた一因に、名前が関係していたとは意外であった。ママになってもかわいらしい益若だが、今回のTGCでは、モデルとしてだけでなく、自身のブランドのショーを見事にまとめあげた。これからも彼女から「EAT ME」という言葉を添えて、どのようなファッションが差し出されるのか注目していきたい。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)