“牛乳は嫌いじゃないけど、飲まなくなった”という大人が、結構多いそうだ。女装タレントのマツコ・デラックスも牛乳は好きだが、今では飲まない日の方が多いという。
ここ10年で茶系飲料やミネラルウォーターの消費が増加する一方、飲用牛乳等の消費は減少傾向で推移している。学校給食で出されている頃は毎日牛乳を飲んでいても、卒業後は飲まなくなってしまう人が多いことは農林水産省が発表している統計からも明らかだ。
3月3日放送の『マツコの知らない世界』(TBS系)に、今まで全国150種類以上の牛乳を飲み尽くしたという、ミルク料理研究家の小山浩子さんが登場。マツコ・デラックスにオススメの牛乳を紹介した。
牛乳や乳製品の消費拡大を狙い、各メーカーは新商品の開発に力を入れて普及促進に努めている。同番組でも牛乳特有の匂いを和らげさらさらと飲める牛乳や、たんぱく質・カルシウムを普通の牛乳よりも多く摂取できる低脂肪の牛乳を紹介。牛乳が苦手な人向けに飲みやすさにこだわったり、大人が求める要素をプラスしたりと、消費者のニーズに応える牛乳や乳製品が続々と誕生しているのだ。
だが「時々パックのまま、“ガーッ”と飲みたくなる」というマツコは、昔ながらの匂いとコクのある牛乳の方が好きらしい。酪農家を限定した東京都内の良質な牛乳が出されると、“美味しい”と満足そうにゴクゴクと飲んでいた。そして「千葉(マツコの地元)は北海道の次に、牛乳の産地ですからね」と、自慢げに話し出した時だ。小山さんから「かつては…」とやんわり否定され、「えー!」とマツコが驚く。最新の統計では生乳生産量2位が栃木、3位は群馬、4位は熊本。なんと千葉は、全国で5位になってしまっていた。特に北関東勢に敗れたのがよほど悔しかったのか、順位を聞くたびに「かあぁ!」「バカヤロー!」と叫んでいるマツコに演技は感じられなかった。
とはいえ千葉県は首都圏の台所として米、野菜そして畜産とバランスの取れた農業生産地であることに間違いない。今回取り上げた“牛乳の世界”では、マツコの地元に対する愛情が伝わってきた。
(TechinsightJapan編集部 みやび)