愛媛県今治市のご当地キャラクター・バリィさんが、3月14日に福岡県筑後市で開催された『福岡ゆるキャラさみっとin恋のくに筑後』に出張。福岡筑後エリアを中心とするご当地キャラクターたち約50体とイベントを盛り上げた。
九州新幹線全線開業4周年記念として筑後船小屋駅一帯で開催された“筑後船小屋 よかよかまつり”で『福岡ゆるキャラさみっとin恋のくに筑後』が行われた。特別ゲストとして今治市から遠路やって来た、いまばり バリィさんが登場すると一際大きな拍手が沸き、ステージを降りてからも子どもたちに囲まれっぱなしという人気ぶりだった。
この日は地元筑後市のキャラクター、はね丸、パネコ、ポネコをはじめ、広川まち子(広川町商工会青年部)、みどりちゃん(八女市)、くるっぱ(久留米市)、くすっぴー(みやま市)、モッカくん(大川市)、土の妖精 くるっち(大木町)など周辺エリアのゆるキャラを中心に約50キャラが揃った。
前述の他に、大野ジョー(大野城市)、かわりみ千兵衛(福岡 博多)、ちくちゃん(筑前町)、びわりん&びわすけ(岡垣町)、モモマルくん(北九州市)、たがたん(田川市)、小梅ちゃん(川崎町)、かまししちゃん(嘉麻市)、石田川炭夫(田川商工会議所)、エコトン(福岡県)、やめ茶丸(福岡県茶業振興推進協議会)、ジャフィーくん(JAふくおか八女)、きれいもん(株式会社れもん)、蓮ちゃん(九州大谷短期大学)などなど自治体から事業所までゆるキャラのコンセプトも様々だ。
紹介タイムでは、ゆるキャラたちが1体ずつステージに現れて3~5分程度アピールした。“ゆるキャラグランプリ 2012”で優勝したバリィさんは、同行したお姉さんとの息もぴったりで、12日に放送されたバラエティ番組『秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系)で愛媛名物“今治の焼き鳥”が取り上げられたことにも触れて、タイムリーな話題でご当地をPRした。
“ゆるキャラ”の名付け親と言われる漫画家のみうらじゅん氏は最近、ゆるキャラに同行する人を“ゆる人”と呼んで注目している。今回のイベントでも約50人の“ゆる人”が登場したのだが、そのスタンスやキャラクターによって“ゆるキャラ”のイメージが左右されることが分かった。
大野城市のキャラクター“大野ジョー”はリーゼント風の頭をして、キレキレのダンスが売り物という変わり種だが、同行したお兄さんの“ゆる人”度も凄い。大野ジョーがロック調のテーマソングに乗せて踊る振り付けを、お兄さんもまるでコンビのように合わせて踊るのだ。司会のお姉さんも「お兄さんのキャラクターが気になった」とコメントするほどインパクトがあった。
キレキレなダンスを踊るから“ゆる人”ではないかもしれないが、大野ジョーもゆるくはないので付き添う人もそれに似るらしい。バリィさんの“ゆる人”が従来のアピールを極めたものならば、大野ジョーの“ゆる人”は一緒に盛り上がる新しいパターンと言えるだろう。
ステージではゆるキャラに関する“○×クイズ”も行われて盛り上がった。その中で、株式会社フォーカートによる福岡のゆるキャラ“聖徳明太子”(しょうとくめんたいし)は「人気お笑いコンビの博多華丸・大吉と共演するのが夢」だと明かしている。ゆるキャラ界もいかにアピールするかアイデアを絞るのが大変そうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)