ジョニー・デップ、ブラッド・ピットらハリウッドの大スターたちを虜にした巨匠テリー・ギリアム監督が来日した。彼の作品の大ファンである爆笑問題がイベントに駆けつけたものの、太田とテリー監督のハチャメチャぶりは誰も止めることが出来なかった。
28日より開業するYEBISU GARDEN CINEMAにて27日、映画『ゼロの未来』テリー・ギリアム監督来日イベントが開催された。テリー監督が大好きな爆笑問題の太田光と田中裕二は「I love you」と言いながら登場。テリー監督と抱き合い再会を喜んだ。テリー監督はかつて爆笑問題からプレゼントされたという作務衣を持参し、嬉しそうに披露した。
「ノリが太田と似ている」という田中の言葉通り、太田とテリー監督はイタズラが大好きな子供のようなじゃれ合いを見せ、ステージ上は収拾がつかなくなる。イベントでは太田と田中が、テリー監督と「ゼロ」にまつわる3つの対決(前屈対決、テイスティング対決、ストップウォッチ対決)をするも、パネルをお互いに蹴りあったり、司会者の進行通りに進まなかったりとステージ上はハチャメチャとなった。
「中身がわかりにくい」「アカデミー賞取ってから来てくれ」と映画についてコメントした太田に対し、「That’s true!」「僕の芸術のために爆笑問題を苦しめてしまった」と返すテリー監督。そこは周知の仲での掛け合いである。太田もテリー監督も終始笑いっぱなしだ。そんな2人を、「やること一緒なんだもん」「やってることが深夜のアイドリング!!!と同じ」と冷静にツッコミを入れる田中の目は優しい。最後にピンマイクを外し、手に持って話すテリー監督に「若手のお笑いの人しかやらないこと」と言った田中。新しいトリオ漫才を見ているようであった。
「最初から全てが謎。最終的には人間の本当の深い心理が分かってくる。監督の優しさがすごく出ている映画」と田中が語れば、「哲学、数学、肉体、精神のものすごい難しいところが凝縮されて謎がつまっている。生きる意味とは何か? 昔から一貫してそこを映画で探っているんだと思う。まだ答えが出ていないけどね」と太田。爆笑問題を感動させた、巨匠テリー・ギリアム監督の世界を堪能してみては?
人生の謎を解く数式「ゼロ」に挑む-。コンピューターに支配された世界を舞台に、人が生きる意味と愛にせまる近未来ヒューマンドラマ。
映画『ゼロの未来』は5月16日(土)YEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館他にてロードショー!
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)