独特のボケと的確なツッコミで人気を博し、今や知らない人はいないほどの知名度を誇る爆笑問題。テレビやラジオ、雑誌など多数のレギュラーを抱える今でも、必ず所属事務所「タイタン」のライブに参加し新ネタを披露することでも有名であるが、そんな2人の衰えない漫才力を、後輩芸人が絶賛している。
2月17日放送のTBSラジオ『JUNK 爆笑問題カーボーイ』のゲストはナイツの2人。番組では『ナイツvs田中のツッコミ祭り』と称して、リスナーからのボケメールに3人がツッコむというコーナーがあったが、その冒頭で太田光がナイツの芸風に関し質問をした。
「普段(漫才の)練習するの?」という太田の質問に対し、ナイツは「2人合わせてはしない」と意外な回答。それには芸風が大きく関係しており、ボケ担当の塙宣之の進行に合わせて土屋伸之が的確にツッコむというスタイルのため“フリ”の練習が要らず、個人練習さえすればぴったり息が合うそうだ。
これに驚いたのが爆問の2人。爆問はナイツとは異なり、ツッコミ担当の田中裕二が太田へのフリも担当するため、綿密なネタ合わせが必要とのこと。それに対しナイツは「爆笑問題さんがすげえなって思うのが、超ツッコんでるのに、田中さんが(話を)超振るじゃないですか」と爆問のスタイルを絶賛。土屋は「それが僕できないんですよ」と、田中の器用さにかなり感心している様子。
この称賛に対し太田は「全然大した技術じゃない」と語っていたが、ナイツからすると、ツッコミを入れながらさらに振るというのは凄い技術とのこと。かねてから、太田の独特なボケをうまく処理する田中のツッコミ力は称賛されていたが、常に漫才にこだわってきた爆問だからこそ完成された技術なのかもしれない。
しかし当の本人たちは、ネタ合わせをほぼせずに舞台に立つナイツを「凄い」と感じているようだ。「新ネタでも(合わせない)?」という太田の質問に対して「あらかじめ台本はもらいますけどね」「結構、舞台上でいきなり(合わせる)とか」と語り、「信じられない!」と爆問を驚かせたナイツ。タイプは全く違う2組だが、いずれも漫才の実力は一流ということに間違いないだろう。
(TechinsightJapan編集部 根岸奈央)