エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】たけしの「なんか笑っちゃうんだよなぁ」を励みに、スギちゃん奮い立つ。

2012年「新語・流行語大賞」の年間大賞を持ちネタの“ワイルドだろぉ”で受賞した、お笑い芸人のスギちゃん。流行語大賞を受賞した芸人は、翌年消える―というジンクスは、残念ながらスギちゃんにも災いをもたらしたのか。すっかり最近はバラエティ番組で、彼の姿を見ることが少なくなった。

2月22日に都内で行われた『第24回東京スポーツ映画大賞授賞式』で、「第15回ビートたけしのエンターテインメント賞」の0.5発屋賞を受賞したスギちゃん。2012年「新語・流行語大賞」の年間大賞を受賞した翌年から急速に勢いが衰えたことから、“一発屋にもなれなかった”ということで0.5発屋賞となったらしい。それも今頃になっての表彰ということで、壇上でスギちゃんも戸惑いを見せていた。

同日のブログ『スギちゃんのワイルド日記』では、この授賞式である決意をしたと綴っている。

23日の情報番組などでは授賞式のスギちゃんが、“ネタを披露したが全くウケなかった”と伝えられていた。だがブログによると、主催である東京スポーツ新聞社の偉い方から「やっぱり面白い」と褒められたらしい。また一番嬉しかったのは、帰り際にビートたけしから「なんか笑っちゃうんだよなぁ」と声をかけられたことだという。この言葉を聞いたスギちゃんは、“もう一度本気で頑張ろう”と心に決めたようだ。キャラクターじゃなく、ちゃんとしたエンターテインメントとしてのネタで勝負して、たけしから「面白いの作ったなぁ」と言ってもらうのを目標にして頑張ってみるそうだ。

たけしは以前から、スギちゃんに優しかった。絶好調だった頃から“消える、消える”とネットに書かれていた彼は、2012年10月に出演したたけしの番組で、「何なんでしょう」と不満を爆発させていた。するとたけしは“夢を叶えられなかった者の嫉妬”をネットにぶつけているのだから、スギちゃんが卑屈になることはない―とアドバイスしている。“どうせ「一発屋」なんてメディアが付けた「くくり」”、“それを利用して、見ている人に面白がってもらえれば良いんだから”と、余計なことは考えずにネタ作りに集中することを求めていたのだ。

お笑い芸人は一度でも大ブレイクすれば、その後は地方のテレビ局で活躍したり、営業では引く手数多と言われている。ただそれに甘えていては、再ブレイクなどは期待できない。“ワイルドだろぉ”に夢中になったちびっ子たちにとっても、スギちゃんがまたバラエティ番組で活躍するのは大きな励みにもなるだろう。ずっとスギちゃんを応援し続けているファンのためにも、そして愛する彼女のためにもぜひ頑張ってもらいたいものだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)