アニメ『団地ともお』でスポーツ大佐の声を務めた中村秀利さんについて、共演した声優の武田華が振り返った。彼女はツイッターで「最終回の中村秀利さんの芝居がすごくて…」とつぶやいて、昨年の12月24日に60歳で亡くなった中村さんが最後まで熱かったことを証言している。

中村秀利さんはNHK教育テレビ『つくってあそぼ』のゴロリの声や、ガンダムシリーズなど数々のアニメ作品で声優として活躍したが、2014年12月24日にクモ膜下出血が原因となり60歳で生涯を閉じた。彼がスポーツ大佐の声を務めたアニメ『団地ともお』（NHK総合）が2015年2月7日の放送で最終回を迎えた。声優仲間の武田華が、2月6日に『武田華（TakedaHana）　ツイッター』で最終回の収録について伝えている。

アニメ『団地ともお』で主人公・木下ともおが通う枝島小学校のクラスメート、よしのぶ（吉田由伸）は、太めな体格とおっとりした性格でともおをフォローするレギュラーキャラクターだ。よしのぶの声を務める武田華が、「最終回の中村秀利さんの芝居がすごくて」と収録を振り返った。ともおやよしのぶとは違い、スポーツ大佐は毎回は登場しない。しかし「私たち若手のレギュラー陣が結構魂込めてやってる自覚あるんです団地ともお。ほんとフルパワーで。それをね、ベテランの力とはこういうものだーー！ってものすごいパワーで」と中村さんの熱さに舌を巻いた。「悔しいなぁと思った。悔しいほどに圧倒的にすごかった。そんな思い出の最終回」と感じたのは武田華だけではなかっただろう。

最終回となった第78話の1本目、『アフターケアも大事ってことともお』では、スポーツ大佐が教師役となって活躍する。武田華が伝えた収録での様子を思うと、あのパワフルなスポーツ大佐は中村秀利さんの熱さがあればこそのキャラクターだったのだ。視聴者もツイッターで「スポーツ大佐は最終回まで中村秀利さんが演じていたのが少しうれしいともお。残念ながらもう新しいスポーツ大佐の声を聞くことは出来ないともお。誠に残念だともお」とつぶやくように、もし、アニメ『団地ともお』の新シリーズが始まっても、元祖スポーツ大佐の声はもう聞けない。

ただ、アニメ『団地ともお』は4月9日よりNHK・Eテレにてセレクションが再放送される予定となっており、スポーツ大佐もきっと登場するだろう。

また、エンディングテーマも『スタートライン！』（ソナーポケット）、『スーパスマイラー』（LIFriends）、『アカネ』（a flood of circle）、『フレンズ！フレンズ！』（Rico）、『ふたりで歩けば』（山崎あおい）といった歴代ナンバーを楽しめそうだ。

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（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）