エンタがビタミン

writer : techinsight

【エンタがビタミン♪】<佐藤かよインタビュー>「愛って難しい」「愛は自分の中に持っていれば」。私が過去の恋愛から学んだこと。

2月25日発売になるAcid Black Cherry(アシッドブラックチェリー/通称:ABC)の4thアルバム『L-エル-』。“愛”をコンセプトにした同アルバムを題材に、“愛”について話を聞いてみたい有名人にテックインサイト編集部がインタビューを行った。4回シリーズの第1回目はモデルでタレントの佐藤かよだ。彼女の口から、いったいどのような愛が語られるのだろうか。

2月某日、都内で実際に会った佐藤かよは、ルックスはもちろん仕草もとてもかわいらしく、彼女が男性として生まれたと思う人はまずいないだろう。愛について特有の悩みや葛藤があるのではと想像していたが、果たして…?

スリムでスタイルも抜群の佐藤かよ

<アルバム『L-エル-』を聴いて、むき出しの感情や、過去の恋愛を思い出した。>

――“愛”がコンセプトのAcid Black Cherryの ニューアルバム『L-エル-』をお聴きになった感想はいかがですか?
■佐藤: 音楽が好きで自分でアルバムを買って聴くことが多いんですけど、映画を観ているような感じでした。(このアルバムは)一人の女性の物語だそうですが、女性目線の歌詞が多いなと思ったのと、曲によって気持ちの浮き沈みが違うのに共感しました。10年前から15年前によく聴いた曲を今、聴きますと、あのとき分からなかった歌詞の意味が分かったり、感じ方が変わったりするんですが、そんなアルバムじゃないかなと思いました。10代、20代、30代、40代と年代を越えて女性のファンが多いのも納得です。

――男性のyasuさんが書いた、女性目線の歌詞に違和感はなかったですか。
■佐藤: 男性の映画監督の方が女性(が主人公)の映画を撮ったりすることって普通にありますよね。それと同じで特に違和感はなかったですね。愛というものを知っている人というよりは、愛に自信がなかったり、逆に愛って何だろうって疑問が詰まっている歌詞だなと思いました。私もまだ26歳で愛について詳しく分からないので、そういった部分に共感できましたね。

――ほかにも共感した部分はありますか
■佐藤: 好きな人ができて、幸せな時間ができると、終わりが見えたときはすごく怖くて、自分の感情がぶわっと暴走してしまうことがありますが、そういうむき出しの感情にも共感しました。自分の過去の恋愛と重ねたりして…。

「むき出しの感情に共感した」と佐藤かよ

<6年前に経験した不意の別れ。>
――過去の恋愛を思い出されたのですね。
■佐藤: 6年前にすごく好きな人と不意に別れ話になったときに、すごく居心地が良かったので、「なんで?」って思いましたね。(それまで)そんなに感情をぶつけて付き合うことがなかったので、失うことがすごく怖かったんです。そのときに自分の感情が大きく動いたり、もちろん泣きもしましたし、そのときのことを(このアルバムを聴いて)思い出しました。その恋愛があったからこそ、また次の恋愛があったり、次はこんな恋愛してみたいなと思ったりしたので、(今では)良い思い出です。階段をどんどん上って行くように恋愛していけたらなと思っています。

<愛は難しい。だから自分の中に持っていればいい。>
――かよさんは“愛”についてどうお考えですか?
■佐藤: そうですね。私が感じるのは、愛とは、自分自身が持っていなければならないものだと思います。恋愛や家族愛もそうですけど、愛を「与えた」となるとたくさん愛したからこそ、今度は好きな人に愛してもらいたくなったり、気持ちを確認したくなったりしてしまいます。でも愛ってカタチはないし目に見えるものではないから、結局、自分が迷ってしまう。自分自身が愛を持ってその人を愛していればそれでいい。愛を持って人に接することができていれば、それ以上求めなければいいのではないかなと思います。

<愛を求めるほど男は引いていく。>
――今までの恋愛の中で、どなたかを愛して、その人からの愛を求めた経験からそういう気持ちになったのですか。
■佐藤: そうですね。出会って3か月ぐらいはすごく相手も頑張って連絡もとってくれて、でも少し落ち着くとあの頃と違う…みたいなこと。よくありますよね?「もう私のこと好きじゃないのかな?」(と心配になって)、自分も頑張って彼に気持ちを表すのですが、(愛を)「欲しい欲しい」と言うほど逆に男の人は引いていく。自分自身の「好き」という気持ちを相手に提示していればいいのかなと思うようにしたら、人からギブしてもらうことに執着しなくなりました。

――自分の中に愛を持っていればいい…大人の女性を思わせる考え方ですね。
■佐藤: いやあ、大人じゃないですよ。今まで事故が多かったので(笑)。まだ26歳なので10年後には「その逆よ!」って言っているかもしれませんね(笑)。愛って難しいですよね。服とか物で欲しいものは頑張れば手に入るけど、人からの気持ちは頑張っても受け取れるか分からないし、何をしたらこうなるという定義もないですから。だから私は(愛を)自分で持っていようって思いました。

過去の恋愛について赤裸々に語ってくれた佐藤かよ

<現在進行形の「愛」はない。今は思い出を愛するとき。>
――ズバリ、今、愛している方はいらっしゃいますか?
■佐藤: いないですね。現在進行形で愛している人はいないけど、気持ちのどこかに昨年好きだった人との思い出があって、それを今でもたまに思い出しています。(その人との恋愛では)自分がしようと思ったことはできたし、後悔しないようにしていたので(今、思い出しても)悲しくないです。でも、タイミングだなと思いましたね。すごくきれいな言い方になりますと、今は思い出を愛しています(笑)。

――元カレと友達になっちゃう人もいますよね。
■佐藤:(即答で)ムリムリムリムリ! 基本的に私は無理ですね(笑)。

「菜々緒は家族のような存在」と佐藤かよ

<菜々緒は家族のような存在。きついアドバイスも友達への愛情。>
――ABCのニューアルバム『L-エル-』は波乱万丈の人生を送った一人の女性“エル”の物語でもあるのですが、エルは、友人の身代わりになり、殺人という罪を背負ってしまいます。もし、かよさんが同じ立場だったら、どうなさいますか?
■佐藤: そうですね。その気持ちは多少なりとも分かります。ただ身代わりになることが、本当に友達のためになるのかな?と問うのも友達への愛じゃないでしょうか。友達だからこそ言えるきついアドバイスもありますよね。それは友達への愛があるからだと思います。

――菜々緒さんと仲がいいのですよね?
■佐藤: 仲、いいですね。昔、菜々緒と喧嘩したときにお互いに感情をぶつけあって、こういうことを言える関係って菜々緒と私の関係だからだよねという話をしたことがありますね。菜々緒は、家族のような存在で、話をするというよりは一緒に時を過ごすという感じですね。私が落ち込んでいるとアドバイスをくれるというよりは、さりげなく楽しいことをしてくれて励ましてくれるタイプです。

過去の恋愛なども隠すことなく愛について真摯に存分に語ってくれた佐藤かよ。今してみたいのは「海外に長期でゆっくり時間をかけて行きたい」とのこと。その目的は「海外で新しい友達や人間関係を作ったり、恋愛をしてみたい。そこから新しい価値観が生まれたり、愛についての考えも変わるでしょうね。そういう経験をこれからもしていきたい」と探究心旺盛、貪欲で前向き、自分が変わっていくことを恐れない一人の女性であった。26歳の佐藤かよ、これからの成長が楽しみである。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)