芸歴47年66歳となった今でも年間110回以上のステージを行い、観客は20万人以上を動員。地元九州で毎週日曜に放送している、旅情報の冠番組が高視聴率だという歌手の前川清。コンサートでは全国を飛び回り、合間に番組ロケと一年を通して大変な忙しさである。年齢から考えても心身の疲れの回復には若い頃より時間を要するであろうが、活力の源となっているのはファンの存在と“錦鯉”だと語る。
2月12日放送の『ノンストップ!』(フジテレビ系)では、前川清のコンサートやプライベートに密着。2月3日名古屋で行われたコンサートには、約2000人が足を運んだ。女性ファンが目立つが、彼と同世代の男性の姿も少なくない。ファンの前に立つ時はいつまでも若々しい前川清でありたいと、スーツが似合う体型を維持するためスポーツジムに通い、外食先でも料理が運ばれてくるまで椅子に座りながら足を上げ続けて、腹筋を鍛えているという。コンサートでは歌だけでなく、かつてバラエティ番組のレギュラーとして前川を指名したコメディアン・萩本欽一仕込みの、軽快なトークで観客を楽しませる。取材したコンサートの終盤では写真撮影OK、前川自ら観客席におりて握手をするなどのファンサービス。この日握手したのは、なんと459人であった。
ファンが心の支えとはいえ「歌手の前川清」から離れ、リラックスする時間も必要である。プライベートで彼を癒してくれるのは、およそ600匹所有している“錦鯉”である。養鯉場に預け飼育してもらっているのだが実は前川、鯉業界ではカリスマ的存在。直近では2014年11月に行われた「第45回 全日本鱗友会 全国錦鯉品評会」で前川が所有する錦鯉が、全体総合優勝(内閣総理大臣賞)しているという。何か落ち込むことがあっても“頑張れば、鯉が買える”と、自分に発破をかけるそうだ。
若い頃は単独ライブで会場を満員にできても、芸歴を30年40年と重ねても観客を呼べる歌手は一握りであろう。中高年になっても体型の維持を心がけ、コンサートでは往年のヒット曲の他に観客の年代に合わせ懐かしの洋楽も歌う。昔からのファンが何十年も彼から離れないのは、前川清が自分を応援してくれる人に対していつも真摯な姿勢で、感謝の心を忘れていないのが、コンサートで伝わるからであろうか。
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(TechinsightJapan編集部 みやび)