美輪明宏がテレビ朝日『徹子の部屋』に出演して、昨年大晦日の『紅白歌合戦』で起きた珍事件について知らされた。彼が『愛の讃歌』を熱唱するとツイッターに猫や犬などの動物たちが挙動不審となったことがつぶやかれた件だ。それを受けて、美輪明宏は不思議な体験を明かす。
美輪明宏は今年、5月の誕生日で80歳となる。現在、81歳の黒柳徹子とは約50年来の付き合いだという。2月5日に放送された『徹子の部屋』にその美輪明宏が11回目の出演を果たした。大御所2人がトークする姿はネットでも「神々しい」と話題になっている。
その中で、昨年の『第65回NHK紅白歌合戦』に出場した美輪明宏が『愛の讃歌』を歌い出した途端、各地で犬や猫に異変が起きた件が紹介された。美輪が熱唱すると「テレビを見つめて聞き惚れる猫」、「猫も一緒に唄い出した」、「びびってテレビに猫パンチかましたぞ」、「犬が美輪明宏の昇天ビブラートにビックリして目を覚ました」、「歌が始まると徐々に溶けていった我が家の犬」といったツイートが飛び交ったのだ。
美輪自身はその出来事を初めて聞いたようだが、うなずきながら微笑んでいた。黒柳から「どうしてでしょうね?」と問われると、「動物というのは不思議なの」と返してあるエピソードを語った。以前、美輪がグアム島に行った時に、「お客が門から入り、帰るまでずっと吠え続ける」と近所で有名な犬がいた。ところが、美輪がその家を訪れると、その犬がしっぽを振って大人しくなり、帰るまで一回も吠えなかったことから、近所の人々がビックリしたという。美輪はそんな体験を振り返りながら「そういうことって、しょっちゅうある」と明かしている。
美輪明宏も動物たちが挙動不審となった原因に確証はないが、不思議なことには慣れているようだ。演歌歌手の村田英雄さんが生前にテレビ番組で「三味線を弾くと庭の犬が騒ぎ出す。他の音楽をレコードでかけてもそんなことはないのに…」と語ったことがある。あるいは、美輪明宏の歌も三味線の音色と同じように動物を高揚させる力があるのではないか。
実は、グアム島で美輪が体験したようなことを黒柳徹子も体験している。タモリが以前に『笑っていいとも!』(すでに放送終了)で、黒柳がタモリ宅を訪れた時のことを語った。飼い主のタモリにさえなつかず噛み付くこともあるという猫が、彼女にはなついたという。黒柳が「あなた身長はどれくらい?」と声をかけると、猫はあたかも身長をアピールするように壁に背伸びするのだ。タモリも「他の人には全然なつかないのにな~」と信じられない様子だった。
黒柳徹子のパンダ好きは有名だが、中国生まれのオオカミと心を通わしたこともあり、「たいがいの動物は私の言うことを聞きますよ」と言い切る。彼女がテレビの生放送で熱唱すると、もしかして美輪明宏と同じような現象が起きるのではないか。なにしろ共演しただけで「神と神みたいな絵面」、「テレビが小宇宙と化している」と言われるほどだ。この2人が何か不思議な力を持っていたとしても、多くが納得することだろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)