討論バラエティ番組『ビートたけしのTVタックル』の年末特番で、臨床心理士の矢幡洋氏から「全然リスペクトされてない」と分析されたお笑い芸人・山里亮太。本人は出演していなかったものの、矢幡氏の辛らつな言葉に爆笑問題・田中裕二が「芸人としての殺人予告を受けたようなものだ」と指摘する一幕があった。だが、お笑い界では山里をリスペクトする芸人もいるようだ。
テレビ朝日系で12月28日に放送された『ビートたけしのTVタックル たけし&爆笑問題がメッタ斬り!2014年オレたちのお騒がせ重大ニューススペシャル』。番組では、タレントの眞鍋かをりがブログやツイッターに数年前から殺害予告を書き込まれ、およそ900回以上脅迫されたストーカー事件を取り上げた。また、ツイッターで数々の殺害予告を受けることで知られる山里亮太(南海キャンディーズ)を直撃。「今年は98回」脅迫を受けたことを確認している。
過去にネット掲示板で殺害予告を受けた経験のある爆笑問題・太田光も自身の体験を告白。「あんなもの怖くはない。“死ね”は殺害予告にならないが、“殺す”と書くと脅迫になるので警察に言えばすぐつかまる」と語った。
ストーカー心理に詳しい矢幡洋氏によると、眞鍋を脅迫した犯人の場合は「自分の人生に価値を見出せない時にタレントに振り向いてもらえば、自分の株が上がったと錯覚する」、“承認要求”という衝動に駆られているという。タレントから「嫌だ」と反応されるだけでも欲求が満たされるが、反応がなくなるとだんだんエスカレートして殺害予告に及んでしまうのだ。「一度反応したらますますやるでしょうね」と矢幡氏は言う。
「山里さんの場合はパターンが違いますね」と問われると、矢幡氏は「普通、我々は他人に対してリスペクトがある」と説明した。街中を歩いている時に他人の半径50cm以内に入らないのはリスペクトがあるからで、無意識に避けて歩くのが本来の姿なのだ。
さらに矢幡氏は、ツイッターに悪質な書き込みがある原因を分析して「山里さんの場合は、全然リスペクトされてない」と語ったのだ。それには太田光も「先生の言葉が一番傷つく」と山里をフォローしており、田中裕二は「芸人としての殺害予告を受けた! ある意味彼は…」と矢幡氏に訴えた。
本人がその場にいなくともここまで盛り上がるのだから、やはり山里のキャラクターは強烈だ。だが、ただ強烈なだけではない。2012年のことになるが、お笑い芸人の若林正恭(オードリー)はラジオ番組『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で、山里を先輩と思っていたことを明かしている。さらに「もの凄いリスペクトしてた」、「この人は天才だなって思って…」とも語っていた。山里亮太もリスペクトされているのだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)