奄美出身の歌手・城南海(きずき みなみ)がカラオケボックスで練習する動画が公開されて反響を呼んでいる。河口恭吾の『桜』や吉田山田の『日々』など全14曲を歌い、ランキングで次々と1位を獲得。平均得点は98.162点という驚異的な高得点を叩き出した。なにより、力が入りすぎず楽しそうに歌う彼女の声はテレビとは違った魅力が感じられる。
城南海は2014年7月9日に放送された『THEカラオケ★バトル』(テレビ東京系)に奄美民謡代表として出演して優勝。その後も同番組で個人優勝して“新世代のカラオケ女王”と呼ばれる。彼女の歌のルーツは奄美シマ唄にある。2006年に鹿児島市内の公園でシマ唄の路上ライブをしていたところをポニーキャニオンにスカウトされて、歌手デビューのきっかけをつかむ。
2009年にデビューシングル『アイツムギ』をリリースしており、2010年にはニューヨークのJAPAN DAYや上海国際博覧会で歌を披露。2011年には国際交流基金主催の『心連心コンサート』南京公演にamin(巫慧敏)や河口恭吾と出演するなど大舞台を経験。『THEカラオケ★バトル』で人気が上昇したものの、それ以前にも幅広く活動してきた。
今年の1月7日に、城南海がカラオケボックスで練習する風景が「日本で一番カラオケがうまい女子の動画」としてYouTubeで公開された。彼女は現在25歳となるが、カラオケボックスに入ってきた姿は10代のような初々しさがある。ところが、歌い始めるとベテラン歌手のような貫禄があるのだ。
動画では河口恭吾の楽曲『桜』を歌って「94.082点」と判定され、ランキングで1位となった。「わーい、1位とりました」とやはり嬉しいようだ。その後も片平里菜の『女の子は泣かない』で「93.979点」、吉田山田の『日々』で「92.987点」を叩き出し、ランキングも1位だった。
この日は、128分で14曲を歌った城南海。平均得点は「98.162点」というから凄い。バラエティ番組『関ジャニの仕分け∞』(テレビ朝日系)の人気企画“カラオケ得点対決”でも「98点」が出ることは滅多にないことからも、彼女の平均得点は驚異的だろう。
ただ、前述のようにその歌声はカラオケで培ったものではない。2015年1月21日にカバーアルバム『サクラナガシ』をリリースしたが、『城 南海(きずき みなみ)(kizukiminami) ツイッター』には購入したファンから「カラオケバトルの時とは雰囲気違ってて、全部イイです!」、「カラオケバトルの時の歌い方と違い、優しい歌い方がすごく心地良く眠くなっちゃいました」などの感想が寄せられている。
彼女も「採点意識しなくていいからね。番組で歌った曲も、また新たな一面が見れるかなと思います」と伝えており、歌姫・城南海のさらなる魅力が堪能できる1枚と言えそうだ。
※画像はYouTubeのサムネイル。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)