淫行騒動を起こし芸能活動休止中だった山本圭一(極楽とんぼ)が19日、東京・下北沢駅前劇場でお笑いライブを行った。山本の相方である加藤浩次や後輩のロンドンブーツ1号2号・田村淳らは、彼の芸能界復帰を強く望みエールを送っている。だが世間には「山本をテレビで見たくない」とする声が、非常に多いようだ。
山本圭一は2006年7月未成年の少女と淫行騒動を起こすも示談が成立、不起訴処分となったが、所属していた吉本興業からは解雇された。今回の復帰ライブまでの約8年半、宮崎県内で職を転々。2010年10月にはフジテレビ系『めちゃ×2イケてるッ!』新メンバーオーディションに一般参加したものの、1次審査で落選したと報じられた。2013年頃から相方である加藤浩次は、テレビやラジオ番組で「あいつを許してください!」などと、山本の芸能界復帰への理解を求める発言を繰り返す。また同じ頃ロンドンブーツ1号2号・田村淳はネット番組で、山本に婚姻届の保証人になってもらったことを明かすなど、今も変わらず彼を先輩芸人として慕っていることをアピール。今回の復帰ライブも自身のツイッターで、“極楽とんぼの山本さんがついに、動き出した!”と淳は喜びの声をあげた。
1月20日放送の『5時に夢中!』の生投票のコーナーで、山本のテレビ復帰についてのアンケートが実施された。同番組は東京、群馬、京都、兵庫で生放送されており、視聴者にFAXやメール、ツイッターで復帰に賛成か反対か、どちらでも良いかのアンケートを実施したのだ。
この日の番組コメンテーターである岡本夏生と北斗晶は、2人とも山本のテレビへの復帰に賛成した。「芸能人はいろんな事をやらかすけど、“えっ、もう(テレビに)出てきたの?”っていう人もいっぱいいる」と岡本は、誰がどんな基準で復帰を決めているのか分からない芸能界の不明瞭さを指摘。その中で安易に芸能界の仲間を頼らずに細々と頑張ってきた山本には、もうテレビへの復帰も認めてあげても良いのではないか―と話した。北斗も芸能界で同じような騒ぎを起こしても叩かれる人と、スルーされる人がいる不公平さに納得いかない様子。そして「今まで一生懸命に(一般人として)働いてきて、復帰も華々しいテレビではなくお笑いライブを選んだ山本を応援してあげたい」と、北斗も彼がこれからテレビ番組に出演することに異論は無いようだった。
しかし視聴者の判断は厳しいものだった。賛成数2982、反対数4352、どちらでも良いが3812。山本のテレビ復帰を反対する声が非常に多かったのだ。もちろん岡本らの賛成意見と同じ内容の視聴者からのコメントもあったが、“罪を憎んで人を憎まず。ご本人が何をされようと勝手だと思いますが、復帰を声高に叫ぶ同僚芸人に違和感”、“話題性だけでテレビでちやほやされるのは勘弁願いたい”、“頑張ってきたのは認めますが、山本さんを画面で見て苦しい思いをする方がいる限り、復帰は難しいのでは?”と、辛辣な意見が紹介されていた。
ネットユーザーだけでなく、今回は視聴者からも“NO”が突きつけられた山本のテレビ番組への復帰。全国放送の番組ではないが、今回の『5時に夢中!』の調査結果は非常に意味があるものではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 みやび)