女装タレントのマツコ・デラックスが『5時に夢中!』で、2014年のNHK紅白歌合戦に米国から生中継で登場した中森明菜について言及している。フィギュアスケート選手の伊藤みどりと並び、歌手の中森明菜はマツコにとって、ファンという言葉を超えた特別な存在であるらしい。
中森明菜が見たいというだけで、昨年の大晦日はNHK紅白歌合戦にテレビのチャンネルを合わせたというマツコ・デラックス。彼女が公の場に姿を見せるのは4年5か月ぶり、テレビの生出演は10年ぶりである。紅白への出演が決まると「活動再開」「歌姫復活」などとメディアは大騒ぎとなったが、中森の大ファンであるマツコは期待と不安が入り交じった複雑な心境で、手放しでは喜べなかったようだ。
1月5日放送の『5時に夢中!』“夕刊ベスト8”のコーナーで「(中森明菜の復活は)どうでしたか?」と、MCのふかわりょうから感想を求められ、「どうでしたかって、そういうのはダメよ」と答えるマツコ。公の場で生歌を披露する中森の姿が見られただけで感慨深く、何かを評価することは考えられなかったのだ。
“ギリギリ人並みに生活できるようになったというだけで、普通の人に比べればまだまだ中森は病んでいる”というのが率直な感想だったマツコは、今年のライブ開催などは全く期待していない。本音を言えば紅白の中森を平静な状態で見ることができず、“生きていて良かった”と安堵できただけだったのだ。マツコは「絶対に無理はしないで欲しい」「もういいの、4年に1回パチンコ台を出していれば」と、彼女が周囲の期待に応えようとしてまた体調を崩すことを心から心配していた。
中森明菜の新曲「Rojo -Tierra-」は浅倉大介作曲のダンス・ミュージックで、全盛期の“クールでカッコいい”明菜を彷彿させる。5年ぶりの復帰シングルとして話題になっているが、マツコからはこの新曲に関してのコメントは全く無かった。きっと、それどころではなかったのだろう。ただひたすら中森明菜が健康で穏やかな人生を送れるようにと、母のような気持ちで彼女を見守るだけで今は精一杯なのだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)