TOKIOの番組『ザ!鉄腕!DASH!!』で“DASH村”時代から取り組んでいる米作りで、今年、収穫した“新男米”が念願の一等米に認定された。今年の6月6日に亡くなった三瓶明雄さんがまだ病床にある頃、今年の田植えについてアドバイスしたことが功を奏した。明雄さんのあくなきこだわりが作った一等米でもある。
11月30日放送の『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)の“出張DASH村”では、福島県の田んぼで作る“新男米”が取り上げられた。“DASH村”時代に始めた“男米”が品種改良されて“新男米”へと続き、今年で14回目の米作りとなった。
田植えで苗を植えつける間隔を印す道具・ガチ棒で線を引きながら、山口達也は「明雄さんのこだわり」を語っている。病院で療養していた明雄さんはこれまで苗の間隔を20cmにしていたが、30cmに広げるようにアドバイスしたという。そのガチ棒でつけた印にそって農家の皆さんの協力のもと、14回目の田植えが始まった。
8月には元気な穂が伸びた。1株の苗から茎が分かれる“分けつ”は昨年でも45本と多かったが、今年はさらに上回る53本に。農家の方々も「53本は見たことない」と驚く成長ぶりだ。やがて9月の刈り入れ時になると、実りの重さで稲穂が地につきそうなほど頭を垂れていた。そして14回目の稲刈りが行われると、天日干しを経て脱穀して玄米に。
この時、城島茂と山口達也は2年前のことを思い出した。明雄さんと玄米を持ち込んで“等級検査”を受けたところ、あと一歩で一等米に届かず、二等米と判定されたのだ。明雄さんは次こそ一等米をと願って方法を考え抜いた結果、“株間を30cmにして植える”ことを思いついた。
2年前と同じ検査員の方から無作為に20gの玄米が抜き出され、1粒ずつ良い米か否かが選別される。14g以上良い米があれば一等米だ。2年前は12gで涙を呑んだが、今年は15.6gと基準を大幅に超えており、「一等米です。いい米ですね」と検査員の方も太鼓判を捺した。城島リーダーの「14年かかりました」のひと言に様々な思いが感じられる。
農家の皆さんとその“新男米”を釜で炊いて宴を開くことに。男性も女性も誰もが米作りを知るだけに、まずは米を手にして確認する姿が印象的だ。「宝石のようなお米だよ」と女性陣から感激の声が沸いた。
そんな農家の奥さんたちによる多くの手料理とともに、炊きたての“新男米”を食べるTOKIO。最高の味と香りだったのは言うまでもない。山口達也が「でもこれで満足するような人じゃない。きっとまた何か言ってくるよ」と明雄さんに向けるように話すと、一緒に米作りしてくれる農家の方も笑顔でうなずいていた。
同番組でTOKIOが様々なものづくりやサバイバルに挑戦して「もはや、アイドルとは思えない」とまで評されるようになったが、そこに至るには“DASH村”で過ごした明雄さんの影響が大きい。農業以外でも、明雄さんが他の生産者から素直に学び探究する姿を見てTOKIOも大切なことを教わったはずだ。
今回の“新男米”について、視聴者からもネットで「14年かかって、一等米にたどりついた。おめでとうございます。明雄さん、すごく喜んでると思う」、「一等米になって良かったね。明雄さんのお陰だね」と祝福されており、「三瓶明雄さん…あなたの息子たちは、今年も福島で…“新男米”を収穫しましたよ」とのつぶやきもあった。
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(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)