2003年の国内劇場公開映画の興行収入1位を記録した映画『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』。この大ヒット映画にまつわる“知らなきゃ良かった話”を、映画の脚本を務めた君塚良一氏がテレビ番組で告白、出演者からは驚きの声があがった。
16日に『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日系)で、知りたくないけど気になる噂をその道の専門家に尋ねる企画「知らなきゃ良かった!」の第4弾が放送された。
これまでも、「夜10時から深夜2時まではお肌のゴールデンタイムと言われているが実際は関係ない」「右脳人間は直感タイプ(文系)で左脳人間は理論タイプ(理系)などと言われるが、それは間違いである」など、今まで定説とされてきたことが次々と覆されていった。
今回、人気脚本家で映画監督や放送作家でもある君塚良一氏が番組に登場。自身が脚本を手掛け、日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』についての知らなきゃ良かった情報を伝えた。その内容とは「レインボーブリッジは簡単に封鎖できます」というもの。
この映画の中では、織田裕二扮する青島俊作がレインボーブリッジを封鎖しようと、東京都港湾局や国土交通省、鉄道局、首都高速道路公団など全ての許可を取るために奔走するが結局完全封鎖ができず、「レインボーブリッジ、封鎖できません!」という名セリフが生まれた。
しかし、実際は事件などが起きると、警察の判断ですぐに封鎖はできるらしい。これまでも、要人の警護や大事故、大事件が起きたときには封鎖しているようだ。さらには花火大会でも封鎖したという。
映画の公開から10年が経ち、初めてこの事実を告げたという君塚氏。取材中にこの事実を知ったのだが、「『レインボーブリッジを封鎖せよ』という題目にしたのにすぐに封鎖できたら面白くない」と、この事実を知らないことにしていたとも語っていた。
さらに『踊る大捜査線』について「パトカーを使用するときに上司の印鑑が必要」というのも嘘だと告白。「リアルに取材して、ちょっと嘘をつく(大袈裟にする)ことが良い」とも。
『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』を観て、「レインボーブリッジは簡単に封鎖できないのだ」と思っていた人も多いのではないか。映画やドラマのようなフィクションの世界では、嘘が成立する。だが、これも徹底した取材があるからこそ成り立つものなのだろう。その“嘘”があるからこそ、ストーリーとして楽しめるものになるのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 瑛里)