エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】桑田佳祐が選ぶ“2014年邦楽ベスト20”に異変。今年はアイドルの楽曲が入らず。

桑田佳祐がラジオ番組で年末に発表する恒例の“邦楽ベスト20”に、今年は異変が起きた。アイドルの楽曲が1曲も選ばれていないのだ。少なくとも過去2回は嵐とAKB48が選ばれているが、今年はついにアイドルの名前が見られない状況となった。

ラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』で恒例となった“桑田佳祐が選ぶ2014 邦楽ベスト20”が、12月20日の放送で発表された。

“桑田佳祐が選ぶ2014 邦楽ベスト20”

1位 『歩き出してくれないか』(松山千春)
2位 『Brand New Day』(安田レイ)
3位 『静かな伝説(レジェンド)』(竹内まりや)
4位 『麦の唄』(中島みゆき)
5位 『ひまわりの約束』(秦基博)
6位 『ラストシーン』(JUJU)
7位 『Darling』(西野カナ)
8位 『カリフォルニー』(ケツメイシ)
9位 『ヒカレ』(ゆず)
10位 『ソレデモシタイ』(平井堅)

11位 『アビーロードごっこ』(サニーデイ・サービス)
12位 『ユリイカ』(サカナクション)
13位 『にじいろ』(絢香)
14位 『モノラルセカイ』(スガシカオ)
15位 『Fall』(槇原敬之)
16位 『Cling Cling』(Perfume)
17位 『ブルー』(フジファブリック)
18位 『TSUKI』(安室奈美恵)
19位 『愛をからだに吹き込んで』(Superfly)
20位 『AGAIN』(DREAMS COME TRUE)

スポットライト
『Mighty Long Fall』(ONE OK ROCK)

以上の結果は、桑田佳祐がスタッフが集めた今年リリースされた約200曲を、サザン・年越しライブのリハーサルの合間に聴いて選んだとのこと。タイアップなどの情報は入れず、純粋に楽曲だけで選び、「ベスト20というか、すべて1位」というスタンスだ。

スポットライトのONE OK ROCKはアミューズの後輩でもあり注目しているらしい。昨年は『Deeper Deeper』が10位に選ばれた。今回も、同レベルがざらにいる海外のバンドに挑戦しているようで良いと評価している。

ケツメイシは2012年も『guruguru』が14位に入っており、桑田は彼らがライブのMCで下ネタが多いことから「他人事とは思えない」と明かすが、楽曲の良さで選んだことは言うまでもない。

また、女性ボーカルでは絢香に「60年代のポップスをカバーして欲しい」、JUJUには「歌謡ポップスが少なくなってきたので、こんな楽曲を歌って欲しい」など期待を込めた。

昨年は山下達郎の『光と君へのレクイエム』が2位だったが、今年は竹内まりやが『静かな伝説(レジェンド)』を出したこともあり3位に入った。彼女は桑田とメル友の仲で、“女マッカートニー”と呼ばれるらしい。

1位には大御所・松山千春が選ばれたが、桑田とは同い年となる。「僕が彼に勝っているところは髪の毛です」といじりつつ、その才能を認めていた。

また、2位となった『Brand New Day』を歌う安田レイはあまり馴染みが無いが、アメリカ・ノースカロライナ生まれの日米のハーフで、10歳の時に母が好きだった宇多田ヒカルの歌を聴いて衝撃を受け、歌手を目指すようになったそうだ。モデルをしながら13歳で音楽プロジェクト『元気ロケッツ』のオーディションに合格して歌の道に入った。2013年7月に“安田レイ”としてソロデビューしている。

ところで、今回の結果を見てアイドルの楽曲が選ばれていないのが寂しい。2012年には嵐の『Face Down』が20位、2013年はAKB48の『恋するフォーチュンクッキー』が16位に入っていた。また、アイドルとは呼ばれないものの、似たような位置にあるきゃりーぱみゅぱみゅは2012年に『ファッションモンスター』が3位、2013年に『にんじゃりばんばん』が6位だった。

数あるJ-POPナンバーからランクインした時は、桑田佳祐がアイドルの楽曲も音楽的に評価していることだと受け止められたが、今年は1曲も無かったのが気になるところだ。

※画像はYouTubeのサムネイル。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)