あるテレビ番組で、お笑い芸人の椿鬼奴が語った元カレの“ドケチ”エピソードに対し、有田哲平(くりぃむしちゅー)が男性と女性の金銭感覚の違いについて持論を述べている。特に「お金を払わずに恩恵を受けること」の重みを、深く考えていない女性が理解できないのだ。
椿鬼奴が芸人4年目、バイトをしながら何とか生活していた頃に付き合っていた男性は、有名IT企業に勤める高校の同級生だった。同世代の会社員と比較しても高給取りだったそうだが、外食はいつもワリカン。一人暮らしの部屋には高くてもお気に入りの家具を揃え、ファッションにも強いこだわりがある男性だった。しかし彼の部屋に常備しているペットボトルの飲み物を、鬼奴が手に取ることさえ許さず、トイレットペーパーの使用についてもうるさかった。その頃の鬼奴は経済的に苦しかったが、彼が好きだったので“ドケチ”だと思いながらも交際を続けていた。だが珍しく外食して男性からおごってもらった帰り、二人乗りした彼ご自慢のイタリア製高級バイクが転倒。そこで鬼奴よりバイクの心配をしている男性に嫌気が差し、別れてしまったそうだ。
12月4日深夜放送の『有田のヤラシイ…』(TBS系)で鬼奴は顔を曇らせながら、「自分にはお金をかけて、人にはあんまり(かけない)っていうのが嫌だった」と話をまとめた。
するとMCの有田哲平が“女性の方がケチだ”と発言し、その理由を「何でも“タダである方が良い”と思っているから」と述べる。自分はお笑い芸人としてカメラの前では「これ、無料? うれしいですねぇ」などとコメントするが、それはあくまでも仕事上だけ。実際は特別な根拠も示されずに“お金はいらない”と言われると、「これもらったら後で何言われるか分からない」と疑心暗鬼になってしまうという。
また男性に食事代を出してもらっているのに、“おごってもらうのは当然だ”と言わんばかりの態度の女性が、有田はとても不快だと話す。彼は特別な思いを抱いている人でなくても女性におごる場面もあるようだが、「何? その態度」とイライラする経験を度々しているのだ。“お金を払ってもらえる”ことの重みをもっと女性は考えた方が良い―と、有田は言いたかったようである。
確かに「男性との外食ではお金は出さない」と自慢する女性も少なくないらしい。だがそのような女性は同性からも快く思われていないのではないか。“タダより高いものはない”という慣用句は、お金の損得ばかりを表しているのではないことが、年を重ねれば重ねるほど分かってくるのだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)