女優の早見あかりがNHK『スタジオパークからこんにちは』に出演し、朝ドラ『マッサン』で共演しているシャーロット・ケイト・フォックスや泉ピン子について語った。また、彼女たちからのVTRメッセージがサプライズで紹介されると、その言葉に早見が感激して瞳を潤ませる場面も見られた。
NHK連続テレビ小説『マッサン』はスタート前から、主人公のマッサンこと亀山政春(玉山鉄二)の妻・亀山エリー役にシャーロット・ケイト・フォックスが抜擢されて話題となった。しかし、9月29日の放送開始から約2か月が過ぎた11月28日の『スタジオパークからこんにちは』に早見あかりが出演すると、ドラマ中の彼女を応援する多数のメッセージが届いた。「朝から早見さんの姿を見て元気づけられます」、「親子で応援しています」といった熱い内容が続々とメールやFAXで寄せられており、もはやヒロインに迫る人気ぶりではないか。
マッサンの妹・亀山すみれ役を務める早見あかりは19歳で、キャスト中の最年少だ。それだけに、朝ドラという大舞台のプレッシャーも大きい。ヒロインのシャーロット・ケイト・フォックスも唯一の外国人で、日本語を勉強してドラマに初挑戦する立場である。劇中でも母・亀山早苗(泉ピン子)をはじめ、家族に歓迎されないエリーの数少ない理解者がすみれなのだ。そんなシャーロットと早見の2人にとって撮影現場は緊張の連続で、まるで「闘いを頑張る同志」のような友情が芽生えたという。今ではダイエット仲間となり、いつも「今日の朝は走れた?」、「走れなかった」などの会話で始まるほどの関係だ。
そのシャーロットからVTRでメッセージが伝えられた。早見とはカタコトの日本語と英語で話すが、「つたない言葉で話せたのが、気持ちがはっきり伝わって逆に良かった」と彼女は言う。早見あかりについて「とても正直で誠実で、素敵な女性。一緒にいてとても楽しかった」と印象を語ると、「撮影で楽しかったことや辛かったこと、良かったこと、悪かったことみんな覚えている。お互い、将来に活かしましょうね」と呼びかけ、「あなたは、きっと素晴らしい女優になれるわ」と激励した。
サプライズメッセージに瞳を潤ませていた早見だが、さらに「お母ちゃん」と呼ぶほど世話になっている泉ピン子の言葉に感動する。
事前に早見あかりより泉ピン子に「女優として長く活躍するには?」と質問しており、それに対して彼女が答えた「運です…ただし、自分を信じてしがみつきなさい」との言葉がモニターに映し出された。自分を信じて頑張れば、いつかきっと良い作品に巡りあえるという主旨だ。「深いですね…“運です”から始まり…」と感銘を受けた早見は、「頑張ります」と気を引き締めていた。
ところが、今度は泉ピン子から直々にVTRメッセージが届いた。しかも、「この世界は会った時に分かる。彼女はいいものを持っています。朝ドラの主役に使ってください。あの子、いいと思うんですよね」と早見を高く評価するものだ。泉ピン子は「役者としてとても華があります。あかりはシャクヤクじゃないんだな…ダリアのような、ひまわりでもないし」と続けており、並々ならぬ女優の資質を感じているようだ。
ドラマの現場でもいろいろなアドバイスを受けてお世話になった泉ピン子を、早見は「今でも、お母ちゃんと呼んでいます」という。その泉からの思いもかけぬ言葉に、目は涙でいっぱいになり今にもこぼれ落ちそうだった。
朝ドラ共演者ばかりではない。早見あかりが出演したコント系テレビドラマ『ウレロ☆未確認少女』シリーズで共演したお笑いタレントの劇団ひとりは、彼女をこう評価する。「コワイ、早見さんのビンタはとにかくコワイですね。目も血走ってるし、ホントに張り倒しに来てる感じがする」と早見が劇中で繰り出すビンタの威力に恐れ入った。「それだけの女優魂は素晴らしいと思う。芸人が一番ビンタされた女優じゃないですか? この人に、ビンタされたらおもしろくなるだろうと…」というほどだ。
早見あかりはコント系ドラマの話をもらった時に、「いろいろな顔を演じることができる、何でもやれる女優になりたかったので、びっくりもしたけれど“これは、おいしいな”と思った」と明かしている。ビンタについても当初は抵抗があったが、「芸人のみなさんも本気で来るので、私が本気でいかないと…」と割り切った。今では「メガネを飛ばせなかったら“おもしろくできなくてごめんなさい”と思えるところまで来ている」というから凄い。
実は、今年の9月に朝ドラ『マッサン』の事前特番として『いよいよスタート!連続テレビ小説「マッサン」スペシャル』が放送された際に、泉ピン子は「うちのあかり、これから売り出す子だから、早見あかりを覚えて」と、まだガチガチだった早見をアピールして緊張をほぐしている。その頃から彼女の女優の資質に気づいていたのだ。『おしん』や『マッサン』など数々のNHK連続テレビ小説に出演している泉ピン子の言葉だけに、早見あかりが朝ドラで主演する可能性もあるのではないか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)