現代の日本は「大学全入時代」で、大卒であれば就職できる時代は終わったと言われている。こんな現況ならば“聞いたことの無い大学を卒業しても役に立たない”とする、東京大学出身の堀江貴文氏の意見も正しいのだろうか。
「全国大学院生協議会」が26日発表した調査では、“大学院生の4割以上が奨学金を借り、その4分の1近い利用者の借入額が500万円以上”ということだ。11月28日の『5時に夢中!』“夕刊ベスト8”のコーナーで紹介した内容によると、借金返済のため風俗店でバイトをする女子学生が増加しているという。月1金曜レギュラーで実業家の堀江貴文氏は、「こんなことまでして大学行かなきゃいいんですよ」と渋い顔だ。
今の日本は少子化による受験者数減で、大学の選り好みをしなければ誰でも入学できるとさえ言われている「大学全入時代」。堀江氏はこうした状況で、お金だけ払って下の方の大学に行くのなら“何の意味も無い”とまで主張したのだ。続けて“大学に入っても勉強をしないんだったら、意味が無い”、“借金して風俗嬢にまでなって、バカじゃないの?”と容赦ない批判を連発する。
特別目指している職業があるわけではないのに、なんとなく就職に有利になりそうだからと大学や大学院に進むなら、それは安易な考え方であり、まして借金までするのは論外だという堀江氏の意見に、レギュラーコメンテーターの中尾ミエは大賛成だ。金曜アシスタントのミッツ・マングローブは“大学はともかく大学院まで進んだ人なら、将来をちゃんと考えているのではないか”と反論したが、堀江氏は“大学院生も沢山知ってますけど、ぼやっとしてますよ”と笑いながら一蹴した。
そして「採用する企業側も、聞いたことの無い大学を“卒業してます”って言われても、何の付加価値にもならない」と、堀江氏はにべもない。場合によっては大学に進学せずに社会に出た方が、将来の展望が開ける―との考え方のようだ。
ミッツとMCのふかわりょうは、本人が希望するのであれば大学や大学院へ進学した方が良いと考えている口ぶりであった。大学在学中に将来を考える手がかりが見つかる可能性もあるだろうが、やはり堀江氏が言うように勉強を怠っていては意味の無いものになってしまいそうである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)