これから年末にかけて、競馬が好きな人が1年で最もエキサイトする季節がやってくる。5日後に天皇賞(秋)を控え、競馬界のサラブレッド武豊と歌舞伎界のサラブレッド市川海老蔵がイベントに登場した。「競馬の話は俺より熱くなる」と武に言わしめるほど海老蔵の競馬への思いは熱い。さて、天皇賞の狙いは?
28日、東京・三越本店にて「JRA60周年記念 馬と歌舞伎 サラブレッドトークショー~武豊×市川海老蔵~」が開催され、サラブレッドJRA・ジョッキー武豊と歌舞伎俳優・市川海老蔵が馬と歌舞伎の魅力について存分に語った。
公私ともに親交があるという海老蔵と武。「(もともと)凄く会いたい人だった。この人モテるだろうな、カッコいい」と武が褒めれば、「豊さんはずっと勝ち続けていて、歴史でしょ。レジェンドそのもの」と海老蔵も武に尊敬の眼差しを送る。一方で、会話をすることが「今も緊張する」という2人。海老蔵いわく「レジェンドには容易に電話はかけれない」という理由で、お互い連絡先を知っていてもなかなか連絡をとることがなかったそうだ。
小さい頃から競馬は見ていたという海老蔵は、長女の麗禾(れんか)ちゃんが産まれてすぐに「動物園に行こうね、パパ一生懸命動物観察するから」と言って東京競馬場に連れて行ったことを明かした。
また、武の口から「今春の天皇賞の夜、偶然(海老蔵と)酒場で会った時、(海老蔵の)お財布に(お金が)入っていなかった」ことが暴露された。実はこの日、海老蔵自身も「その日は勝ちました」と認める通り、かなりの大金を競馬で得たようで、その金額の多さにお札が財布に収まらず、バーのカウンターに札束が山積みされていたという。「いくらあったのか?」との報道陣の質問に明言は避けた海老蔵であったが、武の「(海老蔵が)大口を払い戻しているという噂はよく聞きます」という証言からもかなりの金額を手に入れたことは間違いなさそうだ。
間近に迫った天皇賞への思いを武は次のように語った。「天皇賞は重みがある。みんなが一度は勝ちたいと思っている。天皇賞で勝ってもはしゃげない、それくらい重みがある賞」だという。5日後の本番では「大本命がいないので面白くなるのでは?」とも分析した。「ヒットザターゲットが意外といい馬、人気にはならないですよ(笑)」と武が語り、競馬好きの海老蔵も「(ヒットザターゲット)を絶対買います! 3着固定で(笑)」と言うから、きっと今回のレースで人気が出ることは間違いないだろう。
競馬の楽しみ方について武は「馬券は買わなくてもいい。200円払えば入れて、見るだけで時間・空気を楽しめる場所なので一度見に来て欲しい。緑があって広い場所なので子供でも楽しめる」と、まだ競馬場に足を運んだことのない人々に向けてアピールした。
実は馬券場がどこにあるかを知らないという武に代わり、「Wingは汐留と歌舞伎座から歩いて7分の銀座一丁目にある」と説明した海老蔵。歌舞伎の合間に馬券を買いに行くという。今回の天皇賞の結果は海老蔵のブログでもアップされることであろう。
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)