52歳にはとても見えないロッカー、ダイアモンド☆ユカイだが3人の子供の父親という顔も持つ。「毎朝、娘の口づけで起こされる。最高ですね！」と目を細めのろけたユカイ。様々な顔を持つユカイがCMのキャラクターである“クリスタル☆ユカイ”に扮しまた新たな一面を見せた。自らの体験を語り、不妊治療に悩む人に勇気を与えるユカイにイベント後話を聞いた。

さる9月25日、都内にて「キシリクリスタル」新CMお披露目記者発表会が行われ、ゲストにはロックシンガーダイアモンド☆ユカイ、濱田ここね（子役）、黛英里佳が登壇した。新CMの全身グリーンの妖精の衣装に身を包んだ3人は本当の親子のようだ。特にダイアモンド☆ユカイは絵本から飛び出したピーターパンのよう。自らを「イクメンじゃなくて育じい」と語ったユカイだが、お爺さんには到底見えない。誕生日だったという黛英里佳にはキシリクリスタルそっくりのバースデーケーキが運ばれ、“クリスタル☆ユカイ”ことダイアモンド☆ユカイの生演奏とバースデーソングがプレゼントされた。

■今は秘密だけど目標に向かい前進中
──今後、挑戦したいことは何かありますか？
ユカイ：もちろんありますよ。でも秘密。年齢も年齢だから「やるの？　こいつ」っていうのもあるし。そういうのをやってこそ俺なんだけど、期待されちゃうと困るよね（笑）。何事も目標があるっていいことだよね。今はこうだ！って言えないけれど、目標に向かっているところ。俺はいつでも挑戦する事が大切な事だと思っている。

今年8月に東京医科大学にて開催された『頑張れ！妊活』でも“ゴールドボウル”を切開した話を披露。自らの不妊治療体験を語ることで不妊治療に悩む人たちに勇気を与えている。
■決して恥ずかしいことではない
──不妊治療のトークイベントにて講演されることが多いユカイさんですが、不妊治療に悩む男性にアドバイスをお願いします。
ユカイ：今は女が強いよね。いつまでも男はママに甘えていちゃいけない。やっぱり不妊治療っていうのは夫婦で50対50のもの。俺みたいに男性不妊っていうのは100人にひとりくらいがなるもの。進んで色々な知識を得て前向きに男がそこ（不妊治療）を引っ張っていくくらいの気持ちじゃないとね。恥ずかしいとか言ってるかもしれないが、恥ずかしいことでは決してない。人生の通らなきゃいけない道だから。経験を語ることで不妊治療に悩む男性の力に少しでもなれたらいいなと、日夜そういった活動も行っている。

■「死ねねーな」未来を生きる子供たちに何かしたい
──昔のユカイさんはもっと尖っていたイメージですが、今はかなりマイルドになられたと感じます。父親になって変わったことはありますか？
ユカイ：ロックンローラーだから（昔は）自分のことだけ考えていつ野垂れ死んでもいいと思っていたんだけど、最近は自分以外の人のことも考えるようになったかもしれない。子供たちを見ていて「死ねねーな」って。自分の子供も含めて未来を生きる子供たちに何か出来ることをやりたいな。自分の子供には“親の心、子知らず”でいいと思う。子供たちが大人になった時に、何となく思い出してくれたらいいかなって気持ちを込めて「ムクロジの木（NHKみんなのうた　作詞・うた　ダイアモンド☆ユカイ）」を歌っている。もともとは歌詞にある“Hello how are you？”、「ありがとう」を音楽で子供たちに植えつけようと思って作ったんだよ。“Hello how are you？”だけはうちの子供たちも言えるんだよ（笑）。

「ステーキが若さの秘訣」だと言い、グリーンの妖精の衣装をこんなにカッコ可愛く着こなす50代はユカイしかいないだろう。ロッカーとして父親として一人の人間として、自分のできることを考え実行に移しているユカイ。「一大転機」だと語ったユカイがこれからどんな挑戦をしてくれるのか楽しみである。
（TechinsightJapan編集部　うめ智子）