バラエティ番組『SMAP×SMAP』の人気企画“芸能界 ワンピース王決定戦”に、AKB48グループから指原莉乃と北原里英が参戦した。現在ワンピース王を保持する木村拓哉には到底及ばない2人だったが、作品への思い入れは熱い。名場面のVTRに感動して涙を流した北原里英は、自分なりの思い入れを語った。
9月1日の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で放送された“第7回 芸能界 ワンピース王決定戦「粋な行動スペシャル!!」”には、木村拓哉をはじめファンキー加藤ら大会の常連がそろった。指原莉乃と北原里英の“りのりえ”コンビも過去に、3回出場している。そんな中で初参加となったプロレスラーの鈴木みのる。彼はヘアスタイルをルフィが食べた超人系の悪魔の実“ゴムゴムの実”の模様にするほど熱いワンピースファンなのだ。
アニメ『ワンピース』で登場するキャラクターがどのような“粋な行動”をとるかを当てるクイズで1問目に出題されたのが、ロロノア・ゾロとルフィが初対面するシーン。海軍に捕らわれたゾロが何日も飲まず食わずで磔にされていたところに、ある少女が初めて作ったというおにぎりをこっそり差し入れてくれた。ところが、海軍大佐の息子・ヘルメッポが現れてそのおにぎりを奪ってほおばると、「甘い!」と地面に叩きつけて踏みにじってしまう。少女は涙して悲しんだ。
その後、ヘルメッポも少女もいなくなると、ゾロは通りかかったルフィを呼びとめて泥まみれとなったおにぎりを食わせろと頼む。もはや、泥と混ざったようなおにぎりをボリボリと食べたゾロは「美味かった、ごちそうさま」と口にする。その言葉をルフィから聞いた少女は「本当! うれしい!」と目を輝かせた。
このエピソードには全員が正解。指原が「普通の男には出来ないですからね!」とコメントすると、木村は「“ごちそうさま”っていうところがポイント」だと解説。ファンキー加藤もゾロの粋な行動に、ルフィがニヤリとするところが良いと感想を述べた。そんな熱いトークに『ワンピース』に興味が無いという稲垣吾郎が、「僕はそもそも、お母さんが作ったおにぎりしか食べないから」と口を出した。指原から「ありゃりゃりゃ…」と呆れられ、鈴木みのるからは「磔にされろ!」と言われてしまった。
2問目は、今は麦わらの一味となった航海士・ナミの幼い頃のエピソードからだった。戦場で幼かったナミとノジコを見つけて、ココヤシ村に連れて帰り、自分の娘として育てたベルメール。彼女は「私がこの子たちの親になる」と3人で本当の親子のように暮らした。
だがある時、魚人海賊団・アーロン一味が村を占領。アーロンは村人に命の代金を要求した。「大人一匹10万、子ども一匹5万。家族分を払えば生かしておいてやる」と脅され、ベルメールも痛めつけられるが全財産で10万と少ししか持っていない。村の名簿には独身で家族はいないとあり、ベルメール1人分ならば間に合う。
村人も「ナミとノジコがアーロン一味に気づかれないように島を逃げればベルメールの命も救われる」という苦渋の決断をして、2人が島を出ようとしていた。アーロン一味も引き上げようとしていたその時。「待ちなっ」とベルメールが口を開いたのだ。
彼女はアーロンに「誰があたしの分だと言った。その10万は2人の娘の分」と告げる。驚く村人に「あたし、“家族がいない”なんて言えないや。確かに血のつながりは無いけどさ、家族なんだ。口先だけでも親になりたいじゃん。あいつらはあたしの子でしょ!」と訴えかけた。
迫り来るアーロンを「この子たちには手を出さないと約束して!」と睨みつけると、「もちろんだっ」と不敵に笑うアーロン。「最初の見せしめだ」とベルメールに銃を向ける。「ノジコ、ナミ、大好き…いつでも笑ってられる強さを忘れないで…」という言葉を残しながらベルメールは倒れた。
VTRを見ていた出演者は彼女が撃たれるシーンでは、目をそらすようにしていた。木村拓哉が「ヤベエッ! これヤベエッ、今の…」と言葉を失う中で、北原里英は溢れる涙を拭きながら「自分が母親になった時のことを考えると、女性の強さが見えるシーンなので思い入れがあります」と語っている。
最終的には木村拓哉と鈴木みのるの接戦となった今回の大会。初参戦の鈴木が木村を破って“ワンピース王”に輝いた。彼は作者の尾田栄一郎氏からメールをもらったことを明かしており、『お前の本気度を見せろ!』と激励されたそうだ。しかし、木村も「僕のところにもメールで『鈴木みのる氏がかなり熱くなっているから、気をつけてね』って」と返していた。
ところで、きたりえは『北原里英(Rie_Kitahara3) ツイッター』で、「ちなみにスマスマの髪型は、求婚のローラ意識してます。結婚して!」とつぶやいている。彼女が見せたのは熱い涙だけではない。鈴木みのるのヘアスタイルに負けぬ『ワンピース』へのこだわりも見せていたのだ。
※画像は『twitter.com/Rie_Kitahara3』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)