嵐の5人が俳優の唐沢寿明とテレビ番組について語った。テレビ番組といえば何かと話題になるのが視聴率だが、唐沢は「“視聴率が悪かろうが、一生懸命にやっていれば必ず誰かが自分を見ていてくれる”と信じて頑張るしかない」と主張。嵐メンバーも「最後まで自分の役割を捨てるべきではない」とテレビ番組に臨む姿勢を熱く語った。
唐沢寿明が主演を務める映画『イン・ザ・ヒーロー』はスーツアクターの苦悩や活躍を描いたものだ。唐沢も俳優としてブレイクする前にはライダーマンなどのスーツアクターをやってきた。後にドラマ『愛という名のもとに』、『白い巨塔』などで人気俳優となる彼も厳しいテレビ業界を経験してきた。
9月6日放送の『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)にその唐沢寿明がゲスト出演した。スタジオでは、彼の役者としての原点だという香港アクション映画について嵐の5人にクイズ形式で教えたり、錦糸町に飛び出して焼肉店で“俳優”について論じ合った。
焼肉を囲んで酒を飲みながら語る中で、唐沢は28歳でドラマ『愛という名のもとに』に出演したことを「人生が一変したほどの転機だった」と振り返る。さらに、当時は「26歳」とサバを読んでいたことをカミングアウト。「事務所の社長も『あんた若く見えるから分からないよ』と認めてくれ、とにかく使える手段は全て使った」というほど必死な時代だったのだ。
その唐沢がテレビ番組について「一生懸命やっていれば、視聴率が悪かろうが必ず誰かが見ている。『次は唐沢使いたいな』、『唐沢でこの作品やってみたいな』という人が必ず1人はいてくれる、と信じて頑張るだけ」と語るのだから重みがある。
櫻井翔が「目先の結果だけでなく、人とのつながりとかその先にあるものだったり…」と受け止めると、唐沢は「今は、視聴率とかいろいろ言われているけどさ。視聴率が悪かったら“もういいや”って人もいるじゃん。そうはなりたくなくてさ…」と続けた。
すると、二宮和也も「視聴率が悪くて、手を抜く人がいるじゃないですか。見切りを自分でつけちゃう人っていうか」と共感しており、思い当たることがあるようだ。唐沢は「俺はしつこくやるね、最後まで」と言い切り、たとえ脚本や演出がダメな状況でも「俺自身でなんとかならないのかなと…」と最後の抵抗を見せると主張する。二宮も「自分が選ばれた意味だよね」と頷いていた。
ドラマ、映画、舞台で役者として活躍する唐沢寿明は、その間は役に集中するタイプだ。だから、嵐がアイドルとして歌やバラエティ、そして俳優と様々なことをこなしているのは驚きだと感心した。だが、その嵐も今の人気を手にするまでに、深夜のバラエティ番組などでいろいろなことに挑戦してきた。「視聴率にかかわらず、自分の役割を捨てないでやりきる」と身をもって学んだ点で唐沢とは通じるものがあるようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)