ジョン・レノンが亡くなってやがて34年が経つ。ザ・ビートルズのメンバーとして、そしてソロとして世界的なミュージシャンとして知られる彼だが、妻のオノ・ヨーコと暮らしていたアパートで住人から怒鳴り込まれたことがあるそうだ。その住人とはいったい誰なのか。
大きなものでは、ザ・ビートルズ時代のキリストに関する発言や、親近感を覚えるものではソロとなってから夫婦で日本に滞在した時期に軽井沢のパン屋さんに通った話など、ジョン・レノンのエピソードは尽きない。そんな中で、オノ・ヨーコと夫婦で暮らしていた彼が同じアパートの住人から怒られたという出来事が明かされた。
9月12日放送のラジオ番組『MORNING JAM』(FM FUKUOKA)のクイズコーナー“問題です!!”によると、前衛音楽家のジョン・ケージは「世の中すべての音は音楽で雑音など存在しない」と説いていた。そのジョン・ケージが住むアパートにある夫婦が引っ越してきた。ところが、あまりの騒がしさに彼は思わず怒鳴り込んだという。その夫婦こそ、ジョン・レノンとオノ・ヨーコだった。
このエピソードについてネットに書かれた情報によると、ジョン・ケージはジョンとヨーコ夫妻と同じNY・マンハッタンにあるダコタ・ハウスに住んでいたという。ジョン・レノンはなんらかの音楽を練習しており、その騒がしさにジョン・ケージが堪えかねたらしい。
「世の中すべての音は音楽で雑音など存在しない」とまでこだわるジョン・ケージをして、ジョン・レノンの練習には我慢ならなかったというのが面白い。だが、ジョン・ケージは禅の影響から“静寂”にも興味を持っており、「4分33秒」の間、何も演奏しないという作品も残している。あるいは、その感性にジョン・レノンの出す音が合わなかったのかもしれない。
1980年12月8日、ジョン・レノンは凶弾に倒れ、このダコタ・ハウスが彼にとって最後の住居となった。オノ・ヨーコは今年、2014年2月2日に『Yoko Ono yokoonoofficial Instagram』で「It’s not easy to see the Dakota like you would. I have too many memories…」とコメントしてダコタ・ハウスの前で撮った1枚を投稿している。彼女はその時、ジョン・ケージとの出来事も思い出したのだろうか。
※画像は『Yoko Ono yokoonoofficial Instagram』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)