これまで多くのドラマや映画に出演している女優・竹内結子だが、意外にも舞台は未経験。その竹内が9日、三谷幸喜作・演出の『君となら』で初舞台を迎える。世界各地での体当たりロケで知られ、竹内と同じく今回が初舞台となる共演者のタレント・イモトアヤコらとともに会見と公開ゲネプロに臨んだ。
8日、東京・パルコ劇場で行われた会見は三谷による「台風が近づいているそうですが、竹内さん出演の映画『ステキな金縛り』のときも台風だったので、どんだけ相性が悪いのか」と三谷らしい挨拶でスタート。
この作品が初舞台となる竹内は1か月におよぶ稽古中、「“舞台稽古とは何だろう”というところから始まりました。緊張が続いて、毎晩悪夢を見て、稽古場に行くたびにイモトさんに昨日はこんな夢を見たと相談していました」とかなり苦労した様子。
一方、イモトは「すごく楽しい稽古でした。日本に3か月間いるというのが7年ぶりなんですよ」と笑顔で報告し、「初舞台ですが声量だけは気合いで誰にも負けません!」と鼻息を荒くした。
そんな2人を三谷は「この2人は稽古場でもいつも一緒にいて、(役でも姉妹だが)本当に血のつながった、でも顔の似ていない姉妹みたい」と形容し、イモトがずっこける場面も。
さらに三谷は、「竹内結子さんとイモトさんは初舞台ということで、大変手がかかりました」と告白し、これには竹内が苦笑い。それでも「竹内さんは20年後は大竹しのぶさんになっていると思いますし、イモトさんは泉ピン子さんになってると確信しています。初舞台を見ていただけるお客さんはラッキーです。とにかく竹内とイモトの2人の新人女優の初舞台を見ていただく、これは演劇界の歴史的瞬間だと思います」と三谷ならではのユーモアを交えて絶賛したところを見ると、2人の演技に手ごたえを感じているようだ。
会見とゲネプロには他に、草刈正雄、長野里美、長谷川朝晴、木津誠之、小林勝也が出席した。
『君となら』は、嘘が嘘を呼び、そこから生まれる笑いが満載のお茶の間ホーム・コメディ。1995年と1997年に上演された作品だが、キャストを一新し、今回初めて三谷自身が満を持して演出する。東京公演はパルコ劇場にて8月9日~9月15日、大阪公演はシアター・ドラマシティにて9月17日~9月23日、名古屋公演は名鉄ホールにて9月25日~9月28日。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)