映画監督・北野武として世界に名高いビートたけしが、TV CM制作に初挑戦した。今回、原作・監修を務めたたけしとコラボレーションしたのは、漫画家・さくらももこ氏。才能豊かなこの2人による唯一無二の世界が繰り広げられるCMだが、CM発表会にビートたけしが出席した。
12日に都内で開催された「カルビー新CM発表会」にビートたけしが茶系のスーツに身を包んで登場すると、報道陣のフラッシュが一斉にたかれた。たけしは初めてのCM制作について、「規制があるからね。今はコンプライアンスとかうるさいから。(映画と違い大変なのは)30秒で落としをつけて笑わせること」とCMならではの難しさを明かした。「昨日なんて2時間半も打ち合わせをした」と意欲を見せるも、司会のガダルカナル・タカから「普通でしょ」と突っ込まれていた。
こちらのCMにはさくらももこ氏が描いた全28体のキャラクターが登場するが、たけしが「これなんか好きなんだけど。カルビーのかっぱえびせん」と指差したのは、“えび親分”だ。また、キャラクターのひとつである“ミマタ”のモデルとなった芸人の三又又三もキャラクターと同じ格好で腰にロープでタイヤをつけて登場した。
以前から交流があるというたけしとさくら氏だが、「こんなにふざけてしまっていいのかと内心ハラハラしていた」と今回のCMについてメッセージを寄せたさくら氏は、「大好きなたけしさんとこんな面白いお仕事ができるなんて」と喜びを伝えると、「どんなに馬鹿馬鹿しいキャラクターでも描きますので、何でもお申し付けください。たけしさんにお寿司屋さんに連れて行ってもらう日を楽しみにしています」とおねだりしていた。
同日から全国でオンエアされる第一弾となるTV CM「カルビーひとくち劇場はじまる」篇。ビートたけしを彷彿とさせるような、小柳津(おやつ)家のおじいちゃん・小柳津権三郎が「カルビーコノヤロー!」と締めくくるのがたけしらしい。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)