小中高生の「結婚観」に関する意識調査を行ったすららネットが、その結果を公表した。「小中高生の結婚願望は約9割」といった、現在の生涯未婚率の上昇傾向とは逆行する興味深いデータも見られる。そんな中で「結婚したいタレント」について質問したところ、女子は櫻井翔、男子は北川景子を選んだ。2人のどのようなところが人気なのか。

オンライン学習教材「すらら」を展開する株式会社すららネットが2014年7月19日～2014年8月19日に『小中高生の「結婚観」に関する意識調査』を実施した。小学1年生から高校3年生までの男女を対象にe ラーニング教材「すらら」のログイン画面にて回答を得たもので、有効回答数は491名となった。この度、公表された「すららネット調べ」によるデータから次のような特徴が見えてくる。

■小中高生の結婚願望は約9割！　生涯未婚率の上昇傾向とは逆行

「将来結婚したいか？」の質問については、『したい』（「したい」・「どちらかといえばしたい」の合計）が87.4％となり、2012年の調査結果より3ポイントアップ、結婚願望は微増している。また、2012年に比べると男女の結婚願望の高さは逆転して、今では男子より女子の方が若干、結婚願望が高い。いずれにしろ、非婚化が問題視されているなか、小中高生の結婚願望は高まる傾向にあり、将来的に非婚化問題解消への希望を感じる結果と言えそうだ。

■平均26.6歳までには結婚したい！

「結婚したい」・「どちらかといえば結婚したい」の回答者に「何歳頃までに結婚したいか？」と質問したところ、“平均26.6 歳”という結果が出た。また、男子が平均27.1 歳、女子が平均26.0 歳となり、2012年の調査結果に比べて男子は年齢が上がっているのに対し、女子は下がっている。女子は「早く結婚したい」という願望が強まっているとも受け止められる。

平成25年人口動態統計月報年計（概数）によると、平均初婚年齢は夫 30.9 歳、妻 29.3 歳。それに比べると、小中高生の結婚希望年齢はかなり若めとなる。だが、2012年の調査結果と比較すると0.7歳上昇しており、晩婚化の波は小中高生の意識にも影響を及ぼしているようだ。

■将来、子どもが欲しい8割強、2012 年より上昇！

「将来、子どもが欲しいかどうか」を聞いたところ、『子どもが欲しい』（「欲しい」・「どちらかといえば欲しい」の合計）」は84.1％となり、2012年の結果と比較すると、3.2ポイント上昇した。また、女子のほうが男子より子どもが欲しい割合を伸ばしている。

■子どもは平均28.6歳までに、人数は平均2.4人欲しい！

「子どもが欲しい」・「どちらかといえば欲しい」の回答者を対象に、「何歳頃までに一人目の子供が欲しい」か聞いたところ、平均年齢は28.6歳となった。男女別にみると、男子29.6歳、女子27.5歳となり、男女間で約2歳の差が生じている。

加えて、何人欲しいか質問したところ、平均2.4人という結果だった。合計特殊出生率※の平均は1.43（厚生労働省 平成25 年人口動態統計（概数））であるのに対し、小中高生の今回の結果のほうが1人多い結果となっている。“一人っ子より兄弟姉妹がいるほうが良い”という子どもたちの気持ちが現れた結果とも考えられる。

■「今の世の中のままで良い」と思う小中高生は1割未満！

将来、どのような世の中になって欲しいかと聞いたところ、「今の世の中のままで良い」という回答は7.5％と1割に満たず、大半の子どもは世の中が変わることを願っていることが分かった。1番多い回答が「戦争のない世の中」（61.3％）、2番目に多いのが「生活に不安のない世の中」（59.9％）となっている。

■「この人と結婚したい！」と思うタレント。男性1位は「櫻井翔（嵐）」、女性1位は「北川景子」。

そんな中高生が「結婚したい」と思うのは男性タレントでは、1位が「櫻井翔（嵐）」、2位に「佐藤健」、3位は同率で「玉森裕太（Kis-My-Ft2）」と「山田涼介（Hey！Say！JUMP）」、5位に「TAKAHIRO（EXILE）」がランクインした。

女性タレントでは、1位に「北川景子」、2位「吉高由里子」、3位「渡辺麻友（AKB48）」、4位「山本彩（NMB48・AKB48）」、5位「百田夏菜子（ももいろクローバーZ）」が選ばれている。

櫻井翔は眉目秀麗なうえに知的で活動の幅も広く、夫婦仲の良い夫役も演じてきた。そうしたイメージの彼を1位に選んだ女子は、“夫に対し、容姿の良さや安定感、誠実さ”を求めているようだ。

一方、北川景子は現在放送中の人気ドラマに出演していることも票が伸びた要因にありそうだ。だが、彼女も何度か妻役を演じており、男子が“美人な妻に憧れる”傾向は年代を超えるらしい。

＜調査概要＞
【2014年】
1) 調査名 ：小中高生の「結婚観」に関する意識調査
2) 調査方法 ：e ラーニング教材「すらら」のログイン画面にて回答を得た
3) 調査対象 ：小学1年生から高校3年生までの男女
4) 調査期間 ：2014年7月19日～2014年8月19日
5) 有効回答数：491名＜男子：53.4％・女子：46.6％、小学生：10.6％・中学生：78.0％・高校生：11.4％＞
【2012年】
1) 調査名 ：小中高生の「結婚観」に関する意識調査
2) 調査方法 ：e ラーニング教材「すらら」のログイン画面にて回答を得た
3) 調査対象 ：小学1年生から高校3年生までの男女
4) 調査期間 ：2012年8月1日～8月25日
5) 有効回答数：294名＜男性：58.3％・女性： 41.7％、小学生：9.5％・中学生：81.3％・高校生：9.2％＞
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）