渡辺麻友がセンターを務めるAKB48の『心のプラカード』は、ディスコ調で踊りやすい振り付けが特徴だ。そのため昨年、指原莉乃がセンターを務めた『恋するフォーチュンクッキー』と似ているのではないかとファンからも指摘されている。そうした状況で、ついに同曲の振り付けを関係スタッフが踊るMVが登場した。運営が“恋チュン”がヒットした戦略をそのまま繰り返していると言っても過言ではない状況だ。
今年の6月7日に開催された『第6回AKB48選抜総選挙』開票イベントで1位となった渡辺麻友。彼女がセンターに立つAKB48のニューシングル表題曲『心のプラカード』がテレビの音楽番組で初公開された際に、観覧したファンがツイッターで「振り付けをかなり練習させられた。“恋チュン”みたいな感じにしたいのかも」という主旨をつぶやいていた。その後もテレビで同曲を披露すると、「踊りやすい楽曲」という点で“恋チュン”に似ているという感想が増えている。
7月30日から同曲のミュージック・ビデオが動画サイト上の『AKB48[公式]チャンネル』で公開されると、静岡市清水区“次郎長通り商店街”でエキストラ約550人と振り付けを踊るという内容が判明。“恋チュン”のMVが福岡で多くのエキストラと同じような設定で撮ったことから、「二番煎じでは」とさらに指摘されている。
そこにきて、8月4日に公開されたのが『心のプラカード STAFF Ver. / AKB48[公式]』だった。昨年の7月19日に公開された“恋チュン”のSTAFF Ver.が戸賀崎AKB48グループ総支配人の一礼から始まるように、今回は茅野しのぶ第2代AKB48グループ総支配人の一礼から始まる。ここまでくると、運営による「“恋チュン”のように『心のプラカード』の振り付けも世界的に流行させるぞ」といった意思表示ともとれる。
そうした状況でAKB48ファン、特に“まゆゆ”推しのファンは『心のプラカード』を“恋チュン”以上の大ヒット曲にしようと意気込んでいるようだ。様々な意見があがっている『心のプラカード』だが、実は大きな特徴がある。番組やMVで登場する、“心の声”を書いたプラカードだ。スタッフも「声に出せない言葉。口では言えない気持ちをプラカードで伝えたい」と自身でプラカードに記入して掲げており、それを見るのも楽しい。
先日、生放送されたTBS『音楽の日』でAKB48が同曲を披露した際には、まゆゆが「中居さん! 今度“UTAGE!”でデュエットしませんか?」と書いたプラカードを掲げており、たかみなは「激ヤセ否定」と主張していた。MCの中居正広は「大島見てる?」、安住紳一郎アナウンサーも「お客さんに羽鳥さんと間違えられました」と明かすなど、バリエーションも膨らみそうだ。一般で踊るときにもこれを工夫して“心の声”をカミングアウトするのが流行れば、あるいは“恋チュン”超えもあるかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)