EU発!Breaking News

writer : shiina

【EU発!Breaking News】「刑務所に俺を収監して!」 夫婦喧嘩から逃れたい男性、警察に訴える。(伊)

国によって刑務所における待遇は千差万別であるようだが、一般的に居心地がいいものでないことは容易に想像できる。だが、“酷い夫婦喧嘩が続くなら刑務所に入った方がマシ”と判断し、自ら刑務所の収監を希望する男性が世界にはいるようだ。

「俺を刑務所に収監して欲しい、そうしないと大変なことになりそうなんだ!」 ローマ東部トール・ベッラ・モナカの警察署にこう訴えたある男性。彼は3か月前に自身が犯した軽犯罪によって8か月の執行猶予が言い渡されており、本来なら刑務所に入らなくてもよい立場であった。

この男性は一つ屋根の下で長い時間を妻と過ごすうちに、頻繁に喧嘩をするようになったという。その様子は隣人も気づくほどのすさまじいものであったそうだ。最近では収拾がつかない状態になったため、このまま妻と一緒に過ごすよりは刑務所にいる方が良いと判断した男性は、警察署を訪れて自分を刑務所に収監してほしいと願い出たのである。

警察が調べたところ、2人の諍いは確かに酷いものであり、このまま続くと暴力沙汰に発展する可能性が高いことが判明。また2人の間に飛び交う罵り合いは、彼らの3人の子供たちに悪影響を及ぼすことが懸念された。その後、裁判所からの許可が下りたため、男性は念願通り刑務所に収監されることとなった。

ちなみにイタリアでは、今年初めにも同様のケースが起こっている。麻薬売買の罪で執行猶予が言い渡されていたトスカーナ州在住の32歳の男性が、妻から逃れるために刑務所入りを希望したことが報じられていた。

※ 画像はilmessaggero.itのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)