不妊治療を綴った『タネナシ。』の著者であり、52歳で3児の父、生涯“ギラッチ(男の性欲など抑え切れない欲望や男のロマンをさす造語)”のロックンローラー、ダイアモンド☆ユカイが男性不妊について自身の体験を赤裸々に語った。
8月1日、第32回日本受精着床学会総会・学術講演会のイベントとして、市民講座「頑張れ!妊活」が東京医科大学病院にて開催された。不妊治療の最先端で活躍する学会所属の専門医が「女性が輝く妊活」をテーマに講演を行ったあと、「不妊治療で夫ができること、妻ができること」のトークショーにダイアモンド☆ユカイがゲストとして登壇した。
タレント・三浦理恵子と別れた後、バツイチ同士でファミリーを持つべく結婚したというユカイ。妻についていった産婦人科で妻は健康体と診断されたが、たまたま受けた自身の検査の結果は「精子ゼロです。無精子症」と診断されたという。「男性不妊なんてロックンローラーには全く関係のないこと」「男としてすべてを否定された。オカマになっちゃった」とあまりのショックに2、3日口を聞けなかった辛い過去を明かした。
不妊治療は、肉体的、精神的、金銭的に大変な負担がのしかかる。実際に治療を受けた人じゃないと分からない思いというのがあるのは想像に難くない。不妊治療が原因で夫婦間もギクシャクし、離婚をしたり離婚話になったりするのもよく聞く話だ。ユカイ夫婦も同様、離婚話まで出たという。
ネットで調べたところ、無精子症でも子供を授かることを知り、不妊治療を決意したことを明かしたユカイ。ただし“ゴールドボウル(陰嚢)”を切ると知り、恐怖だったという。実際切ってみると痛みも大したことがなく、「何てことなかった」と明るく自身の経験を語った。
不妊治療においても妊娠するまでに2回失敗し、「もういいや」と思ったという。もう一度(不妊治療を)やるなら男性不妊の専門医に診てもらおうと、北九州のセントマザー産婦人科医院・院長 田中温先生を訪ね、「(ゴールドボウルを強く)握られて『絶対大丈夫』と言われ(子供を授かる)自信につながった」と笑いながら語った。触診とホルモンの値で妊娠可能か分かるそうだ。
「リラックスしてそれでダメだったとしても夫婦は夫婦。子供のいない生活をたくさん話し合い、お互いを尊重をしながら進み、2人でひとつひとつ乗り越えていってほしい。悔いのない人生を!」と不妊治療をする女性にエールを送った。
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)