昨年12月のファミリーや友人との旅行で、スキー転倒による脳挫傷につき長期入院となっていたミハエル・シューマッハ氏。人工的昏睡状態のあまりの長さに絶望感が漂った時期もあったが、いよいよ車椅子が用意され、来月には自宅に戻れる可能性も出てきたという。
今年6月に仏グルノーブルの病院からスイス・ローザンヌの病院に移り、エキスパートによるリハビリ指導を受けているF1界の元王者、ミハエル・シューマッハ氏(45)。英メディア『mirror.co.uk』によれば回復は順調で、今では妻コリーナさん、娘のジーナ・マリアさん(17)、息子のミック君(15)と瞼の開閉でコミュニケーションをはかっているといい、2~3週間以内には口元で操作できる電動式車椅子にもチャレンジするもよう。それが順調であれば、来月にも帰宅できる可能性が出てきたそうだ。
これと同時にスイス・ヴォー州グランにある彼の豪邸では、家庭用医療機器や最新技術を駆使したリハビリルームを設置するための大改修が進められており、医師、神経学の専門家、理学療法士、マッサージ師、栄養士、看護師、24時間交代制による介護要員などを雇用することになるという。資産をたっぷりと投じハード・ソフト両面での準備が着々と進められているもようだが、何年にもわたりじっくりと関わる覚悟と忍耐力が求められ、経費も膨大になるため、一部の専門家からは自宅介護は賢い選択とは思えないとの慎重論もあるようだ。
また興味深いところでは、クロアチアのメディアが“Vedran Deletis、Darko Chudy両医師が開発した脳に刺激を与えるためのマイクロチップを、シューマッハ氏に埋め込む検討に入っている”と報じている。これにより、再び会話が出来るようになる可能性もあるという。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)