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writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】「ケチャップ1滴でも致命的」。重度のトマトアレルギーを持つ2歳児。母が悲痛な告白。(英)

英ウェールズに暮らすルーベン・キュリー君は、何にでも興味を示し、美味しそうなものについ手が伸びてしまう元気な2歳児だ。だがこの子はトマトに重度のアレルギー反応を示し、たった1滴のケチャップが命取りになってしまうという。メディアの取材に応じたルーベン君の母親は…。

花粉症に悩む日本人は5人に1人とも言われ、さらに花粉症がある10~20人に1人が口腔アレルギー症候群を合併していると言われているこの時代、トマトアレルギーは決して他人事ではなくなっている。トマトには花粉に含まれるたんぱく質に似たたんぱく質が含まれ、カモガヤやイネ、スギやヒノキにアレルギー反応を示す人では、トマトを食べることにより口腔粘膜や食道にかゆみや腫れなどの異常をきたすことがあるというのだ。

意外にも多いことがわかったトマトアレルギー患者だが、「うちの子は特に重度。日常生活にも細心の注意を払っている」と『walesonline.co.uk』に語ったのは、英ウェールズのロンザ(Rhondda)に暮らす2歳のルーベン・キュリー君の母親カシーさん。生後6週間の頃、何かをきっかけに頬が赤くなったルーベン君にアトピー体質を感じ、しばらく食品についての日記をつけ、やっとつきとめたのはトマトがあやしいということ。それが「今ではたった1滴でもルーベンを殺す力がある」として、カシーさんはケチャップをひどく恐れている。

ある時、ファストフード店でチキンナゲットを注文した際、ケチャップのカップに指先をちょっとだけ突っ込んだルーベン君。カシーさんはただちに洗面所でルーベン君の手を洗ったが、顔面は風船のようにパンパンになり、瞼と舌がひどく腫れて気道がふさがり、呼吸困難の中でラントリサントのロイヤル・グラモーガン病院へ救急搬送。ステロイド注射による治療で15分後には症状がおさまったが、医師は「命の危険があるアナフィラキシーショックです。一生にわたり十分に気をつけて下さい」と説明。また、フェイスちゃん(5)、クレイグ君(4)という上の2人の子と食事をともにしない方がよいとも助言した。

カシーさんは「皆が大好きでもピザのデリバリーは利用していません。調理においてトマトを切った包丁が使用されていてもアウトですから、ルーベンとの外食は難しいです」と語る。世界各国でスナック菓子をはじめ工場で生産されている食品類にえび、かに、小麦(粉)、卵、乳製品、落花生、また日本では蕎麦についてもアレルギー表示が義務付けられるようになってきているが、フルーツや野菜に関してはまだまだと言わざるを得ないのが現状。小麦アレルギーの人はたとえそれを食べなくても肌についたり吸ったりするだけでも危険である。非常に身近なところで起きている食物アレルギー、アトピー性皮膚炎だけに、原因の徹底究明と発症自体を未然に防ぐような療法の確立を期待するのみである。

※ 画像はwalesonline.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)