EU発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】プラスチック製バナナに詰められたコロンビア産コカイン、末端価格43億円相当が英国へ。

コカインを他国に密輸しては荒稼ぎを続けている、世界でも悪名高いコロンビアの麻薬密売組織。このほど英ケント州で、コロンビアから入ってきたばかりという150kgもの濃縮コカインが押収された。

10日早朝、Metropolitan Police Service(ロンドン警視庁)は英ケント州ハートリップにある貿易会社の倉庫で、ドーバー海峡を渡り大型トラックで輸送された貨物の中に大量のコカインを発見したことを発表。本物のコロンビア産バナナにラップに包まれたプラスチック製バナナが紛れており(画像はロンドン警視庁が公開)、そこに詰められていたという。倉庫および家宅捜索が行われた結果、警察は末端価格にして43億円相当、計150kgもの濃縮コカインを押収。コロンビア人を含む30代、40代の男4名が逮捕された。密売が目的であったことは明白だとして、取引を予定していた先など厳しい取り調べが続いている。

ロンドン警視庁には麻薬取締の特別プロジェクトチームが編成されているが、彼らはロンドン南部ストックウェルのインターネットカフェにいた3人のコロンビア人が発信したEメール内容を不審に思い出動し、彼らの作業を追跡したとのこと。昨今、私たちのインターネット上のやり取りが監視されているとして物議を醸しているが、海外からの不法薬物流入は水際で食い止めることが何より重要であり、暗号を駆使した前後のつじつまが合わないメールにもプロは鋭い勘を働かせるという。今回のような摘発のたびに、世論が「ある程度の監視は仕方がない」と傾くのも事実ではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)