お笑いコンビ・ますだおかだの増田英彦は、俳優・佐々木蔵之介とサラリーマン時代の同僚だったということをご存知だろうか。互いに会社員を辞めてからも交流を続けている2人が7月1日、都内の劇場で同じ舞台に立ち、久しぶりの再会と思わぬ共演を喜んだ。
この日、2人が再会したのは、公開中の映画『超高速!参勤交代』大ヒット御礼トークイベント。当初はますだおかだの2人だけの出演が予定されていたが、急遽、同作品で藩主・内藤政醇を演じている佐々木蔵之介のサプライズゲスト参加が決定した。
佐々木のモノマネをしているところに突然本人が登場すると、増田は驚きを隠せない。実はこの2人はまだ芸能界に入る前に、同じ広告代理店で仕事をしていた同僚なのだ。人前で揃うのはなんと新入社員研修以来だという。研修時代に撮った写真では並び順が「逆だったかな」と佐々木が振り返ると、岡田圭右が「よう覚えているな」と感心しきり。その後、芸能界での活躍を目指し増田は9か月で、佐々木は2年半で会社を辞めた。
あるとき、すでに漫才で活躍している増田のところに、まだ芸能界では活動していない佐々木から電話があったという。すでに演劇をやっていた佐々木なので、芸能界に入りたいのかなと勘付いた増田は彼に「(芸能界に)来たらええやん。やりたいことをやったらええやん」と背中を押した。そしてその後、佐々木は俳優として知られることになるが、なぜかその電話のことを佐々木は覚えていないのだそう。
佐々木が芸能界に入ってからは、ますだおかだのラジオ番組に佐々木をゲストとして呼んだり、スタジオで偶然に会ったりもしたが、こうやって並んで共演したことはなかった。だが、プライベートでは「淡路島料理を食べられる店に行った」というように、ときどき誘い合う仲だとのこと。
「ドラマを見たことはあるんですが、佐々木の出ている映画は初めて観ました」という増田は、「いろんなことを考えながら観てしまうんですよ。あの平社員が殿になってしまった(笑)。違う意味でジーンとしてしまいます」と感慨深げだ。
佐々木も「今日は僕は本当にめちゃめちゃ嬉しいんです。まさか本当にますだおかださんが僕の主演させていただいた映画の応援に来てくれるなんて」と長年の友人との共演に顔をほころばせて喜びをあらわにした。
そんな2人の男の長年の友情を間近で見ていた岡田は、「佐々木がホンマの相方です」という増田に、「悔しいわ!」と思わず嫉妬していた。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)