昨年12月の家族や友人と一緒のスキー旅行で頭部を岩に強打し、脳挫傷という思わぬ事故に見舞われて長い闘病生活が続いていたF1界のレジェンド、ミハエル・シューマッハ氏。最近、リハビリを強化するためスイスの病院に移っていたが、彼のそんな闘病データが盗まれていたことが分かった。
昨年12月のスキー転倒事故により、重い脳挫傷とその後遺症で長く昏睡状態におかれていたF1界の元王者、ミハエル・シューマッハ氏。今月16日、フランス・グルノーブルの病院からスイス・ローザンヌの病院に移ったと発表されリハビリを強化中だが、目を開け、少しずつ意志の疎通を図れるようになったとの情報もある。しかしその闘病に関する医療データが何者かにより盗まれていたことが発覚し、関係者らは警戒を強め、警察も動き始めたもようだ。
英メディア『bbc.com』が報じているところによれば、激しい憤りとともにそうした発表をおこなったのは、これまでもシューマッハ氏の容体や最新情報を伝えてきたマネージャーのサビーヌ・ケム氏。「情報提供と引き換えに大金を得るつもりでしょう。犯人が所有しているデータや書類が本物であるか否かは確認できていませんが、シューマッハの闘病に関するデータが盗まれたのは事実です」としており、そのデータを買い取って公開を試みようとする者に対しても刑事告訴は辞さないとした。
セレブ御用達で個人情報保護に関するコンプライアンスも徹底されている、そのような大病院に入院してもなお金銭と引き換えに外部に情報を漏らす人間がいるこの時代。医療現場のモラルの低下はどの国においても深刻な問題である。ファンからは「犯人は人としての恥を知れ」といった激怒の声が相次いでいるもようだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)