このほど英国の有名なスポーツコンサルタントが、「健康長寿のため、1日のうち3時間を立ったまま過ごしませんか?」と世の中に提案して話題となっている。今後のデスクワークは、“立ったまま派”が急増か。
パソコンでの仕事がビジネスの主流になり、人々はますます運動不足に。この写真のような“立ったまま”用の脚の長いデスク(画像はイメージ)もなかなかの人気で、着実に需要を伸ばしている。そのような中、英「ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London)」でスポーツ健康学の教鞭をとり、スポーツコンサルタントとしても著名なマイク・ルースモア博士が英メディア『BBC』に寄稿。「1日のうち3時間を立って過ごせばあなたの寿命は2年延びますよ」と人々に呼びかけた。
1日の長い時間を仕事をして過ごす人々に、いくら国が「健康のため30分間でもいいから週に5回、適度の運動を」と呼びかけても、実践できている人は男性で7%、女性で4%とわずかなもの。ルースモア博士は「そんな非現実的で面倒なエクササイズを勧めるより、1日3時間を立ったままで過ごす方がよほど効果的だ」と主張している。
活動的な人々の心臓病発症のリスクが、そうでない人々に比べて40%ほど低いことはすでに知られているが、座り続けの姿勢がもたらす健康被害は、実は私たちが思っている以上に深刻。近年増加しているうつ病、アルツハイマー、子宮体ガン、大腸ガン、肺ガンについて、膨大な症例データから座り続けの姿勢も一因とみなされるようになっており、デスクワーカーを襲う体調不良を軽視していてはならないという。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)