フランスの大学生グループが2003年に発案、開発した“水滴”フォルムが可愛い超エコカー。改良に改良を重ね、なんとたった1リットルの給油で3,300km以上も走れるようになったとして、その超スーパー・エコぶりが注目を集めている。
この車の名は“Microjoule”、画像はMicrojoule La Joliverie/Facebookで公開されたものである。エコカーの常識をはるかに上回る燃費の良さが自慢で、10年もの歳月をかけ研究と改良を重ねた結果、なんと1リットルのガソリン、あるいはエタノールで3,330kmもの走行が可能であることを英メディア『dailymail.co.uk』が伝えている。単純計算ではあるが、12リットルの給油で赤道上をぐるりと一周することができるというから驚くばかりだ。
この“Microjule”を発案、開発したのはフランス西部ナントの「La Joliverie College」という大学の学生たち。2003年の「Shellヨーロピアン・エコマラソン・コンテスト」に超エコカーとして出品された200台のうちの1台で、そこで優勝するとさらなる燃費向上を目指して研究が進められ、その後も世界のエコカー・コンテストで数々の優勝を遂げてきた。
地球環境にも優しい上に、走行中のエンジン音もそれは静か。車体はカーボンファイバー製で低重心、低空気抵抗のエアロダイナミクスにこだわった結果、水滴が走っているかのようなフォルムに決まった。これによりエンジンを止めたとしても、数分間は惰力での走行が可能だそうだ。気になる車体重量はたったの35kg。運転手は1人しか乗れないが、安定した走行のために体重は最低50kgが必要だという。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)