姉が3人いる5歳の男児が女装を好むようになった場合、それは姉たちの影響による幼少期の一時的なものか、それとも「性同一性障害」と捉えるべきか。悩める母親が辛い胸のうちをメディアに漏らし、波紋を広げている。
女の子3人が続いた後、一家にようやく誕生した待望の男の子。しかしその子は姉たちの影響を受けてか、通っている「St Marie’s Catholic Primary School」から帰宅すると男子用の制服を脱ぎ捨て、フリルたっぷりのプリンセスドレスを着用し、ヘアアクセサリーやマニキュアも忘れない。ところが毎週、水曜日に行われている教会主催のプレイクラスが「困ります」とそれを拒否。両親が自分たちの悲痛な思いを英メディア『mirror.co.uk』に打ち明け、波紋を広げている。
姉たちと一緒に、100もあるのではないかというドレスを鏡の前でとっかえひっかえする毎日を送っているのは、英ウォリックシャーのラグビーに暮らすウィンストン・モリスさん(42)の息子ロミオ君。本人用のハイヒールも8足持っている。友達はほとんどが女の子で、スイミングやロッククライミングといったスポーツやアクティビティにも週1回ずつ通っているが、それは両親の「男の子の一面を忘れて欲しくない」との思いから。本人が好きなのはやはり演劇やバレエだという。
「彼はオシャレをしている時が一番幸せそうです。そのクラスの先生は本当に素晴らしい女性なのですが、服装だけで児童を差別するのはよくありません。主人も私もロミオを誇りに思っています」と母ジョージナさん(36)。もっともそのクラス側は、「不必要な混乱や、ロミオ君に対するいじめを回避するためです」と強調。女の子ぞろいの家庭で育った男児(その逆も)には、こういう現象はままあるもの。ロミオ君の自由と権利を守りたいと懸命の両親だが、「性同一性障害を疑い、そうと決めつけるのは年齢的にまだ早い」との声もあがっている。
※ 画像は『mirror.co.uk』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)