「ボディーパーツはどこも芸術表現のツール」と信じてやまないパフォーマンス・アーティストたち。そのため、時にはこんな過激なやり方で警察の世話になるアーティストもいる。このほど仏パリではある男性アーティストが…!?
パフォーマンス・アーティストとして活動してきた、スティーヴン・コーエンという南アフリカ国籍の白人男性。誰にも真似できない、そして誰のパクリでもない斬新な芸術表現を模索してきた彼は昨年9月、エッフェル塔の観光客も多数いる「トロカデロ広場」でとんでもないパフォーマンスを繰り広げ、公然わいせつの罪で逮捕された。こちらの画像は5日、『AFP news agency』さんが”“Artist Steven Cohen convicted for rooster-penis dance”というタイトルでYouTubeに投稿した動画のスクリーンショット。羽飾りを効かせたコルセットスタイルと超ハイヒールでエッフェル塔の前に繰り出し、自分のペニスに紐をつけて雄鶏を散歩させているところである。
これは性的露出か芸術表現か。その裁判がこの5日にパリで行われたが、判事は結局コーエンに執行猶予つきの有罪判決を言い渡した。「表現の自由」という憲法が、性的な表現方法をかなりの割合で保護しているフランス。世界中の前衛アーティストが活動の場にパリを選ぶ理由はそこにある。そのためわいせつ性の判断基準が甘いと言われてきたが、“それを見た人の多くが不愉快になる”場合はやはり取り締まりの対象となる。コーエンのそのパフォーマンスの際、観光客の中には修道女のグループがいた。これも有罪を考える上で大きな判断材料となったか…!?
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)